J.S.FOUNDATION

活動報告

'17.12.26 UPDATE
こんにちは!
2017年、J.S.Foundationをご支援くださる一人ひとりの温かな善意に支えられ活動をしてまいりました。
感謝致しております。ありがとうございました。
今年も信頼できるNGO、NPO団体を通じて、世界中のどこかで皆さまの愛が形となり役立っております。
そのプロジェクトの中でも、特にUNHCRに協力した難民キャンプ内で産まれた赤ちゃんに、
「出生証明書」を発行するプロジェクトの情報に接した時は、自然と胸が詰まってしまいました。
この世界に生まれ出ても、その記録が無いため、存在自体が認められないということなのです。
J.S.Foundationは、その子ども達に「welcome to the world !!」、
大いに自分の人生を楽しんでもらいたいという願いを込めて、この支援を決めました。
2018年2月か3月に、このプロジェクトとロヒンギャ難民の現状チェックのため、
カメラマンの内藤さんとJ.S.Foundationのスタッフで
バングラデシュの難民キャンプに入るための許可を申請しています。

年が明けると2018年。J.S.Foundationは20年目を迎えます。
友人に「1人の100歩より100人の1歩が大切」と言われたことを覚えています。
こうして皆さまのご協力を得て、J.S.Foundationを運営させていただけることに感謝しております。
そして、皆さまの善意がこの20年間、困難な環境にある人たちの元に、
NGOやNPOのスタッフの方々の手を経て届けられてきました。
世界のどこかの村で、日本の人たちの優しさをこころに残してくれた子どもたちが居る筈です。

2018年も皆さまのご協力をお願いいたします。
'17.11.16 UPDATE
こんにちは。 UNHCRに託しました「グローバル・シェルター・キャンペーン」の上半期活動報告が届きましたので、
ご報告をさせていただきます。
皆さんの善意の心ひとつひとつが、
住む場所を追われ、雨や風から身を守る家も無い、難民の方々へシェルターとして届けられています。
いつも感謝しています。
そして、私たちの思いが現地に届くのも、一所懸命活動されている現場スタッフがいてこそです。
ありがとうございます。

photo
photo
'17.11.16 UPDATE
11月12日にイラン・イラク国境を襲った大地震により多くの方々が被災されました。
いまだに多くの方々ががれきの下敷きになっているという報道もあります。
1日でも早く、1人でも多くの方々が救出されることを願って止みません。

救助活動の焦点は、生存者捜索から被災者支援に移りつつあります。
テント、食糧、水が必要となってきます。
J.S.Foundationは、ピースウインズ・ジャパンをはじめとしたNGOと連絡を取り、
各団体からの連絡を待って、現地の方々に必要な支援活動があり次第、支援を行いたいと考えています。
'17.09.20 UPDATE
ロヒンギャ問題について、ここでその善悪を問うことは出来ません。
現在、41万2000人を超えるロヒンギャ難民がバングラデシュに避難をされていて、
今も1日に2万人が避難を余儀なくされています。
そして、その大半が女性と子どもたちです。これが今起きている現実です。

UNHCRのバングラデシュの2か所のキャンプでは、過密状態になり支援も不足しているとのことです。
J.S.Foundationが支援をしている、アジアの出生登録の現場のひとつであるバングラデシュにも、
ロヒンギャ難民の子どもたちの多くが対象になっています。

今回、ロヒンギャ難民への緊急人道支援のため3,000,000円を国連UNHCR協会へ協力致しました。
食糧や生活用品などの支援物資やシェルターなどに使われます。
一刻も早く、そして一人でも多くの難民の方々が、安心して過ごせる状況になるよう、
ただただ祈るばかりです。

photo
photo
photo
'17.08.30 UPDATE
こんにちは。
先日、スピッツさんからご支援いただきましたバスタオルをJ.S.Foundationも支援している、
ジャパンハートが運営するミャンマーの子ども養育施設ドリームトレインに寄付いたしました。
さっそく使用していただいていて、その様子が現地から届きましたのでご報告させていただきます。

photo
photo
photo
'17.08.24 UPDATE
こんにちは。
7月28日付けで国連UNHCR協会へ、
「"Journey of a Songwriter" since 1976 国連UNHCR難民支援プロジェクト」チャリティーコンサートの支援金、
47,363,485円を託させていただきました。支援金47,363,485円のうち、
30,000,000円を「グローバル・シェルター・キャンペーン」に、
17,363,485円を「アジア地域での出生登録支援事業」に使っていただくようお願いいたしました。
途中経過などそれぞれのプロジェクトについて、進展があり次第こちらでご報告をさせてもらえたらと思います。
国連UNHCR協会からメッセージと感謝状が届きましたので、
ご紹介させていただきます。
photo
このたびは、世界の難民のために温かいご支援をいただき、
ありがとうございました。
皆様からのご支援は、雨や嵐などの厳しい天候から
難民の命を守るためのシェルターの設置と、難民の子どもたちの
出生登録のために、大切に使わせていただきます。
皆様の温かいお気持ちを、一人でも多くの難民の方々に届けられるよう、
私たちもこれからも最善を尽くしたいと思います。
本当にありがとうございました。
'17.07.21 UPDATE
皆さま、こんにちは。
毎日、うだるような暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
新聞やTV NEWSで国会議員たちが繰り広げる相変わらずのくだらない
「やれ誰が口利きしたか?」「私は言ってない」「私は知らない」の茶番劇。
事の真相への関心をズラすために、わざとやっているのでは?と思えてしまうのは私だけでしょうか?

閑話休題。
2009年からジャパンハートとスタートした「ミャンマー子ども医療支援プロジェクト」も、
今年で9年目を迎えました。このプロジェクトを通じ、今までに約5400名ものミャンマーの子どもたちが、
安心して医療を受けることができ、家族とともに笑顔でお家へ帰っていきました。
嬉しいかぎりです。その「ミャンマー子ども医療支援プロジェクト」の2016年度活動報告が、
ミャンマーで活動されているジャパンハートのスタッフから届きましたので、ご報告させていただきます。
志を持って現地で活動されている方たちに改めて感謝です。

「ミャンマー子ども医療支援プロジェクト」2017年度分として3,445,000円を支援することを決めました。
2015年度分繰越金417,059円、2016年度分繰越金1,493,477円がありますので、
1,534,464円を拠出させていただきました。
皆さまの変わらずのご理解ご支援に感謝いたします。

J.S.Foundation ミャンマー子ども医療支援プロジェクト

2016年度活動報告書

 いつもミャンマーの子どもたちのために、温かなご支援を頂きどうもありがとうございます。
2009年よりスタートした「ミャンマー子ども医療支援プロジェクト」は、皆様からの継続的なご支援のお陰で、
この8年間で約5,400名もの子どもたちに医療を届ける事ができました。
実際に医 療を受けた子どもは5,400人ですが、この5,400人もの子どもたちの後ろには、
子どもの病気が治った事によって共に笑顔を取り戻した沢山の家族(祖父母・両親・兄弟など)もいます。
よって、このプロジェクトは3万人以上のミャンマーの人々に幸せを届けてきたという事になります。
温かな ご支援に感謝しますと共に、その活動の様子を報告させて頂きます。

安心して治療を受けられるということ

photo

 右腕の火傷によるケロイドの治療を受けている3歳の女の子。
1日1回の消毒の時には、恐怖と痛みで大泣きしていますが、
それ以外の時間は家族や他の入院患者さんたちと楽しそうに過ごしています。

 ミャンマーの農村部では、今でも地面で薪を燃やして調理をしたり、
電気がないために日常的にロウソクを使用している状況が多くあります。
その中で幼い子どもたちが、全身に大きな火傷を負ってしまうのです。
火傷の直後に適切な治療が受けられれば後遺症を最小限に留める事ができるのですが、
農村部では火傷の治療に精通した医療者などほとんどいません。
そのため、ひどいケロイドとなって手足が変形するなどの後遺症を残し、
受傷後数年を経て治療を求めて私たちの元を訪れる子どもが多いのが現実です。
 またこのような火傷の治療には時間を要するため、入院期間が長期化するケースがほとんどです。
治療費のみでなく入院中のベッド代や食費のサポートが、
子どもの入院生活を支えるご両親の大きな安心に繋がっています。

人前で思いっきり笑えるということ

photo

 口唇裂の手術を受けた6歳の女の子。少しでも傷が綺麗に治るように、テープを貼って手術部位の安静を保ちます。
傷が綺麗に治ってこのテープが外れるまでの1週間〜10日間は、
思いっきり笑うこともいっぱいおしゃべりする事も我慢です。

 日本では生後間もなく手術をするため、普段私たちが街中で見かけることは殆どなくなったこの病気。
ミャンマーの中でも特に経済的に貧しい人々の多い農村部では、
まだまだ治療をうける機会のなかった患者さんが多くいます。
もっとも人の目に触れる事の多い顔の奇形であるこの病気は、治療を受けられない事によって患者さん自身にとって、
そしてご家族にとっても精神的負担は大きくなります。
治療を終えて、このテープを外して退院する際に患者さんとご家族の笑顔は最高です。

1人でも多くの命を繋ぐ...、高度先進医療へのサポート

 また医療者不足や専門医の不足などの問題は山積のミャンマーの医療事情ですが、
一方で都市部の子ども専門病院では、今までは治療が不可能であった子どもの心臓病の手術や、
腎臓移植などの高度先進医療も実施されるようになってきています。
今までは諦めざるを得なかった命が、少しずつ未来に向けて繋がり始めています。
 ジャパンハートでは、地方での経済的に貧しい人々に対する医療支援に加え、
医療先進国である日本の専門家をミャンマーに派遣しての心臓および肝臓分野の
高度先進医療に対するサポートも開始しております。

photo

 ヤンゴンにある子ども病院にて心臓病の手術を受けた9歳の男の子(右から2番目・青い服)とご家族。
ミャンマー北部の中国との国境に近い紛争地域から、心臓病があることなどはつゆ知らず、
はじめは鼠径ヘルニアの手術を受けようとワチェ病院にやって来た男の子。かなり重症の心臓病があることが分かり、
急遽ジャパンハートのサポートにて、ヤンゴンにある子ども病院へ搬送し心臓手術を受ける事となりました。

「何度も『夜は越せない...』と覚悟はしつつ、一晩中子どもの側で祈り続けた夜がありました。」と
子どもを一番側で見守り続けた母親。
生まれた時から体が弱く、でも何が原因なのか分からない大きな不安を抱えながら、この9年間を過ごしてきたご両親。
そんな中でも9年間、一生懸命に生き続けた男の子。偶然の出会いとタイミングが相まって、
1つの命が未来に向かって繋がりました。今後はとてつもない不安を抱えながら過ごす夜もなくなるはずです。

 2009年よりスタートした「ミャンマー子ども医療支援プロジェクト」は、
ミャンマーの経済発展や医療を取り巻く状況の変化に合わせ、少しずつ変化しつつあります。
それでも「1人1人の子どもや家族に寄り添い、
経済的な心配をする事なく安心して治療が受けられるようサポートする事」が
必要とされている状況にまだまだ変わりはありません。
誰もが安心して医療が受けられる ようなるまで、私たちももう少し頑張っていきたいと思っております。


《会計報告》

項目金額
手術費493,305円
入院ベッド費22,976円
薬剤購入費1,363,365円
検査費341,335円
交通費187,453円
食費337,245円
その他845円
合計2,746,523円

2016年度 ご支援頂いた金額 4,240,000円
2016年度 支援金使用金額 2,746,523円
差額 1,493,477円(次年度へ繰り越し)


 温かなご支援に感謝すると共に、
今後も支援を必要としている1人1人の子ども達の命を未来へ繋ぐために活動をしてまいります。
引き続きご支援いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

ジャパンハート・ミャンマー事業
河野 朋子

'17.07.19 UPDATE
ルンタプロジェクトの中原さんから「少女の人身売買被害者プロジェクト」の報告が届きましたので、
掲載させていただきます。

J.S.Foundationは、ルンタプロジェクトの「少女の人身売買被害者プロジェクト」の支援を、
最低3年は続ける約束をしています。昨年から始めたこのプロジェクト、今年はその2年目になります。
中原さんの頑張りのおかげで、少しずつではありますが、人身売買被害者である女性の救出が進んでいます。
支援金は2016年1月7日、8日に東京国際フォーラムに於いて開催された、
「ネパール被災地復興支援&海外人道支援プロジェクト」チャリティーコンサートの
支援金、49,256,056円から拠出させていただいております。
ルンタプロジェクト代表 中原一博より

私が主催するNPO法人ルンタプロジェクトはJ.S.Foundation様からの全面的支援を受け、
昨年7月初めより「ネパール人身売買被害者レスキュー及び自立支援事業」を行っています。

アジアの最貧国であるネパールでは年間約1万人の少女が人身売買の被害に遭い、
その多くはマフィアが出口を固めるインドの城塞化された娼婦街に売られ、逃げ出すこともできず、
毎日数十人の男たちを相手にすることを強要され、あげくにはHIVに感染する女性も多いのです。

12〜16歳の少女がターゲットとされ、その15%は親が貧しさ故に娘を売るというケースであり、
その他のほとんどのケースは、「いい仕事がある」との言葉に騙され、インドに送られ、
そこが娼婦街であったと気づくというものです。

このような少女を救出することは危険を伴い容易なことではありません。
しかし、ルンタプロジェクトは被害者自身たちが立ち上げた現地団体シャクティサムハと連携し、
この1年間に12人の女性をインドから1人の女性をイラクから救出し、
ネパールの施設に無事送り届けることに成功しました。

私は救出された女性に会い話しを聞きますが、最後にいつも「今は幸せか?」と尋ねます。
ほぼ全員が笑顔を見せ「今は安心でき、とても幸せです」と答えます。その笑顔を見て私は涙が出るほど喜びます。
この笑顔は間違いなくJ.S.Foundationを通じ支援して下さっているファンの皆さんへの感謝の笑顔でもあります。

このようにして運良く救出された女性たちであっても、ネパールでは差別と偏見の目にさらされ、
ほっておけば社会に受け入れられず、再びそのような境遇に陥る人も多いのです。

そこで、同時にルンタプロジェクトではシャクティサムハのシェルター施設に保護された女性たちに
手工芸を中心とした職業訓練を施すというプログラムも行っています。
昨年1年間にそれまでに施設に保護されていた女性を含め60人に職業訓練を施し、
多くの女性を社会に復帰させることに成功しました。

こうして救出され社会に復帰できた被害女性たちに代わり、
人の苦しみを感じることに敏感な浜田省吾氏、及びJ.S.Foundationとそれを支えるファンの方々に
心よりお礼申し上げます。

photo photo
多くのネパール人女性が匿われている
デリーの娼婦街の建物
シェルター施設で職業訓練を受ける
救出された女性たち
'17.07.14 UPDATE
2017年4月18日(火)、19日(水)愛知・日本ガイシホールに於いて開催された
「"Journey of a Songwriter" since 1976 国連UNHCR難民支援プロジェクト」チャリティーコンサートの支援金、
47,363,485円がJ.S.Foundationに託されました。
浜田さんをはじめ、このコンサートに携わってくださったたくさんの方たちに、心から感謝申し上げます。
ありがとうございます。
J.S.Foundationが今やるべきこと。世界で今必要とされていること。
今年の初めからUNHCRのスタッフの方々と何回も何回もミーティングを重ねてきました。

1、グローバル・シェルター・キャンペーン
2、アジア地域での出生登録支援事業

この2つのプロジェクトに支援することに決定致しました。
今後はそれぞれのプロジェクトから随時報告が上がってまいります。
その都度ご報告出来ればと思います。

多くの、本当に多くの皆さまに支えられてJ.S.Foundationは20年目を迎えようとしています。
数々の戦争による被害や自然災害を目の当たりにしてきて、人間の持つ愚かさや弱さを感じることが多くありました。
ただ、それ以上に現地で多くの被災された方々に寄り添い活動されている人たちから、
人間の持つ強さ、正義、優しさを多く感じてきました。
一人ひとりに与えられている時間は限られていて、一人ひとりに出来ることも限られています。
だからこそ、一人ひとりがそれぞれ果たすべき役割を持ち、それが1本の光の糸のようにずっと昔から、
そしてずっと先の未来まで繋がっていくんだなと信じています。
そう思って自分にできることを。ただただ精一杯やっていくだけです。
1、グローバル・シェルター・キャンペーン

世界中で、長引く紛争や災害から避難する人々の数はここ数年増加の傾向にあり、
その数は2016年末で6500万人にものぼります。
迫害や暴力を受け、命がけで逃れる難民・避難民の人々は、ほとんど何も持たずに避難しています。
避難先を求めて故郷を追われた人々に、
厳しい気候やさらなる暴力から身を守るための住まい(シェルター)を提供することは、
UNHCRの最優先課題となっています。
「シェルター」は、難民・避難民の方に最も適したものを提供できるように努めています。
例えば、難民キャンプに逃れている難民の方にとっては、「テント」という形を取り、
都市に逃れている難民・避難民の方にとっては、アパートの提供や住居の修復を支援することもあります。
「シェルター」は単に雨風をしのぐのみならず、プライバシーや尊厳を確保し、
安全な場所で家族が一緒に暮らせるために必要不可欠なものとUNHCRは考えています。

UNHCRは、タンザニア、レバノン、チャド、ギリシャ、ヨルダン、グアテマラ、
メキシコ、イラク、ルワンダ、ケニア、ニジェール、ウクライナの12か国で、
難民・避難民の命を守るためにシェルターを提供する活動を行っています。
2016年は、499,570人の人々にシェルターを提供しました。2017年も引き続き、
住む場所を追われた人々が、安心・安全な暮らしを送れるよう、シェルター支援を行っています。
特に、女性や子どもといったより弱い立場にある人々や、
世間からの注目が集まりにくい国々へ逃れた人々への支援に力を入れています。

今回いただいたご支援で、約500家族にテントを提供させていただきます(テント一張り約6万円)。

photo photo
レバノンでアパートに暮らすシリア難民の一家。
UNHCRより家賃の支援を受け、一家は現在アパートに暮らすことができます。©UNHCR/Sebastian Rich



2、アジアの出生登録支援

世界で800万人もの子どもたちが、難民であるが故に、出生登録が行われていません。
このような子どもたちは、正式にはこの世に「存在しない」ことになってしまいます。

出生登録が行われてない子どもは、国籍もなく、パスポートも持てず、必要な医療を受けることができません。
また、学齢期になっても学校に通うことができません。
必要な保護を受けられない子どもたちは、児童労働や児童売買といった、虐待や搾取の対象となりやすくなります。
そして、このような子どもたちの多くがアジア諸国で暮らしています。

子どもたちの将来にとっても重要な意味を持つこの出生登録は、UNHCRが取り組むべき重要課題のひとつです。
2016年は、タイ、バングラデシュ、マレーシア、パキスタン、フィリピンで、
出生登録のための法律相談や、両親への啓発活動、出生登録を行うための受け入れ政府との協力や、
出生登録の現状を把握するための調査を行いました。
2017年も引き続き、アジア5か国において、
一人でも多くの子どもたちが無事出生登録を行えるよう、支援を行っています。

今回いただいたご支援は、タイのミャンマー難民支援の例では、
約2,000人の新生児の出生登録のために役立たせていただきます
(タイにおける出生登録支援・新生児一人当たり約8,000円)。

photo photo
タイのMae Laキャンプで新生児の
出生登録を待つミャンマー難民©UNHCR
タイのTham Hinキャンプで
出生登録を行う新生児©UNHCR/V.Tan
'17.07.13 UPDATE
九州北部の豪雨被害から1週間以上たった今でも、多くの被災者の方々が避難所に身を寄せています。
被害にあわれた皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
昨日、福岡県朝倉市の現場で支援活動されているピースウインズ・ジャパンのスタッフの方から連絡をいただきました。
緊急支援用としてピースウインズ・ジャパンに寄付させていただいたスピッツのTシャツを、
避難所の皆さまの着替え用衣服としてお渡ししてきていただけたこと、
また、被災地の現状と今後の支援活動の展開等についての連絡を受けました。
J.S.Foundationとして出来ることを連携して動いていきたいと思います。
そして、ピースウインズ・ジャパンに九州北部豪雨被害における被災者支援活動初動金として
500,000円の協力を致しました。
'17.07.07 UPDATE
九州地方で発生した豪雨災害の被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。
自然の力の前に、どうにもならない現実に、ただただ悲しい思いでいっぱいです。
災害が起こるたび、TV画面を見続け心配することしか出来ない自分の無力さを痛感します。
一刻でも早く被災された方々に日常が戻られますことをお祈り申し上げます。
また被災地に入り、援助活動に励む関係団体の隊員の皆さまに感謝いたします。


4月18、19日に開催しました「“Journey of a Songwriter” since 1976 国連 UNHCR難民支援プロジェクト」
の支援金のご報告が遅くなっていて申し訳ございません。
支援先については、今年のはじめから何度も何度打合わせを重ね、またUNHCR本部とも掛け合い、
2つのプロジェクトに支援することに決定いたしました。金額などの詳細はまた改めてご報告させていただきます。
いずれのプロジェクトも本当に今必要なことであり、
特に出生登録支援事業については長年、代表の佐藤がアジア各地を見てきて、実現したいことの1つでしたので、
今回そのプロジェクトのお手伝いが出来ることになり、良かったと思っております。
皆さまのご理解をいただけたらと思います。



1、グローバル・シェルター・キャンペーン
UNHCRが世界各地で行っている援助活動に共通していることが1つあります。それは「シェルター」の必要性です。
避難先を求めて故郷を追われた人に身を守る屋根を提供し、厳しい気候やさらなる暴力から保護する必要性は、
何よりも優先すべきことです。
UNHCRのグローバル・キャンペーン「Nobody Left Outside」は、
避難先を必要とするすべての人に、安全かつ適切なシェルターを確保することを目指します。
ご支援は、タンザニア、レバノン、チャド、ギリシャ、ヨルダン、グアテマラ、メキシコ、イラク、ルワンダ、
ケニア、ニジェール、ウクライナの12か国で暮らす家族を含む、
シェルターを必要とする難民の命を守るために役立てられます。
【ご参考】家族用テント1張り約6万円



2、アジア地域での出生登録支援事業
出生登録が行われていない子どもは、必要な医療を受けることができず、
パスポートも持てず、国籍もなく、学齢期になっても、学校に通うことができません。
必要な保護を受けられず、児童労働や児童売買といった、虐待や搾取の対象となりやすくなります。
また、自己を証明する書類なしには、銀行口座も開けず、契約が生じる売買もできず、
仕事を得ることも、合法的に結婚することも、試験を受けることすらできません。
多くの場合、自国に「存在する」という権利すら与えられないのです。
UNHCRは、子どもたちの生涯にわたって重要な意味を持つ出生登録は、世界が取り組むべき最優先事項であると考え、
タイ、バングラデシュ、マレーシア、パキスタン、フィリピンで、難民や無国籍者など、
出生登録が行われていない子どもたちの現状を把握し、適切に登録されるように、移動式法律相談など啓発活動や、
政府と協働して出生登録の手続きを進める支援を行っています。
【ご参考】2017年予算:タイ2万1862ドル、パキスタン:57万6051ドル、バングラデシュ:1万8372ドル



また、6月28日に
「ロシナンテスが行うスーダン共和国ハルツーム州東ナイル地区ワッド・アブサーレ地域での巡回診療プロジェクト費用として」、特定非営利活動法人ロシナンテスに¥2,023,200振込させていただいております。
3年プロジェクトの最終年になります。
'17.04.28 UPDATE
4月26、27日の2日間、マリンメッセ福岡にて募金活動をさせていただきました。
福岡で皆さまからお預かりしたご支援は65万4310円にもなりました。
いつもいつもありがとうございます。

2016年11月公演予定の振替、
そしてON THE ROAD 2016 “Journey of a Songwriter” since 1976の最終公演でもあるマリンメッセ。
会場にいらした方々の、えも言われぬ高揚感がJ.S.Foundationのスタッフにも伝わってきます。
今回、J.S.Foundationブースはロビーでの設置となり、通常よりオープン時間が短かったのですが、
たくさんの方に足を運んでいただきました。
The Hearts写真展に見入る方々、スタッフに激励の声をかけてくださる方、
帰りを急いでいるのに出口近くで方向転換し、
わざわざブースまで小走りに戻って募金をしてくださる方。

福岡をはじめ、日本中の皆さんの善意がJ.S.Foundation事務局の活動を支えてくださっています。
改めて心から感謝いたします。
またいつの日か、皆さまと直接お会いできることをスタッフ一同楽しみにしております。

photo
'17.04.21 UPDATE
初夏を思わせる陽気な天気のなか、日本ガイシホールにて
SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2016 SPECIAL
“Journey of a Songwriter” since 1976
国連UNHCR難民支援プロジェクト サポートの為のチャリティーコンサートが開催されました。

今回はJ.S.Foundationのブースではなく、国連UNHCR協会のブースを出させていただきました。
多くの方々が訪れてくださり、写真を見ながらスタッフと色々なお話をされているのを見て、
こういう風にして一人でも多くのひとが、世界中のあちこちで困難な状況にある難民へ
少しでも意識が向いてもらえたらと思います。難民問題は遠い世界の問題ではなく、
福島をはじめ、私たち日本の問題でもあるのです。
今回の支援先については、UNHCRと何回も何回もミーティングを重ねています。
決まり次第、また改めてご報告をさせていただきます。

最後に国連UNHCR協会の中村さんから、コンサート後に届いたメッセージを添付させていただきます。
有難うございました。

こちらは、よりパーソナルなメッセージを書かせていただきます。
昨夕、浜田省吾さん、佐藤佐江子さん、赤阪陽子さんが同じ場、同じ時にいて、
浜田さんが語ってくださるJustineさんの思い出話を聞き、深い感慨を覚えました。

一人ひとりに与えられた時間は限られていて、一人ひとりに出来ることも限られているからこそ、リレーのように、
一人ひとりがそれぞれの役割を担いながら連携していくことが大切なのだとの思いを、改めて深くいたしました。
長く紛争地域で活動し、今しばらく日本で休養している赤阪さんにとっても、
あの場での皆さまとの出会いが力になっているように感じました。

浜田さんや佐藤さんが表現してくださった言葉のひとつひとつが、
当協会事務局長をはじめ職員ひとり一人の心に響いていたことも強く感じています。
どうもありがとうございました!

'17.03.21 UPDATE
今日の東京は暖かな穏やかな日です。
目の前の大きな壺には、種類の異なる桜の幹が見事に花を咲かせています。
こんな雰囲気の桜を見たことがあるなと、記憶が蘇りました。
2012年3月、有楽町のルミネ前に飾られていた全国47都道府県から集められた桜の花、
プロジェクト名「桜を見上げよう。」
東日本大震災の被災者を元気づけようと企画されたものでした。
桜の花も美しかったのですが、
自ら全国を駆け巡って集め、開花時期が違う桜に日夜寝る暇も惜しんで関わり、
このプロジェクトを成功させた関係者の姿に本当のボランティアの姿を見たようで、
その行動力は勉強になりました。

今日は3月17日です。
「SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2016 SPECIAL J.S.Foundation人道支援プロジェクト
サポートの為のチャリティーコンサート」の支援金。
17,960,518円がJ.S.Foundationに託されました。
広島でのコンサート会場でも、沢山の方に激励を受け、
J.S.Foundation代表の責務の重さを改めて実感いたしました。
皆さまの善意を無駄にすることなく、人道支援に使わせていただきます。
そして、困難な環境にある人たちに代わり、
浜田さんはじめこのコンサートにご協力してくださった関係者にお礼を申し上げます。
有難うございました。
'17.02.28 UPDATE
こんにちは。
HPの更新が滞っていてすみませんでした。

梅の花が咲き、菜の花が咲き、桜の花が咲こうとするこの季節ですが、
咲く花は毎年同じに見えても、
世界は想像以上に歪んで混沌とした重苦しい空気に覆われているような気が私には思えます。

最近のJS事務局にはNPO、NGOの関係者がお見えになります。
それぞれの方たちの人道支援活動への熱意に圧倒されたり、レクチャーされたりしているのですが、
自分なりに勉強しなければと考えています。
その中で特に日本の子どもの貧困問題は衝撃的でした。
6人に1人の割合で子どもたちの生活が窮しているのだそうです。
そんな環境の子どもたちに『タダゼミ』という高校生向けの
学習支援のプログラム活動をしているNPO法人「キッズドア」関係者の資料は、
俄かには信じられないほどの苦しいデータでした。
J.S.Foundationも「子ども食堂」や高校生を対象にした塾「寺子屋」などの現場に伺い、
現実を学びたいと考えています。

ルンタプロジェクト代表の中原さんが、
ネパールの人身売買被害者の救出プロジェクトの活動報告に立ち寄ってくれました。
このプロジェクトはとても困難な活動なのですが、
「Shakti Milan Samaj」という団体と協力体制を組み、
一歩一歩確実な成果を残していってくれると信じています。

カンボジアに昨年設立した「ジャパンハート医療センター」からの報告書が届きました。
順調に乳幼児の医療支援が進んでいて嬉しい限りです。

佐藤 佐江子様

ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか?
日本はまだまだ冬真っ盛りでとても寒いことと思いますが、こちらは少し涼しい期間を抜けて、
徐々に1年で最も暑くなる4月に向けて日差しも強くなってきたように感じています。
ただ、体が南国に慣れてしまったのか、気持ちのよい日だねと妻と話していた昨日は34度もありました。

さて、こちらはたまにスタッフがお腹を壊したりしていますが、概ね元気に過ごしております。
だいぶ病院内でのスタッフの動線も定まり、業務に無駄な動きが無くなってきました。
昨年の秋頃からは若いカンボジア人医師も雇い入れ、彼らのトレーニングも並行して行っています。

開院してからこれまで延べ7000人以上の患者さんを受け入れて参りました。
今年に入ってから既に800人近い患者さんが受診されましたが、
その中には重症の妊娠高血圧腎症で子癇発作(痙攣)を起こし、
緊急帝王切開で母児を救命した患者さんがいたり、
悪性リンパ腫というリンパ節の癌で肺も潰れて危なかった1歳半の子どもの治療支援を始めたり、
5歳の腎臓がん(Wilms 腫瘍)を患った女の子を日本に連れて行く準備を始めたりと盛りだくさんで、
その他にもたくさんの重症患者さんがこの病院を頼ってくださるようになってきました。

昨日も分娩中に赤ちゃんが出てこられなくなってしまった患者さんに対して吸引分娩を行い、
赤ちゃんを元気なままで出産することができ、お母さんに会わせられたところです。
J.S. Foundation様をはじめとして多くの方に支えていただいているおかげで、
開院以来幸い目立った医療事故なども無く患者さん達に医療を提供できております。

ところで以前のジャパンハートの活動と違って、やっぱり生まれたての赤ちゃんが病棟にいるのは良いですね。
赤ちゃんがいるのといないので明らかに患者さんやスタッフの雰囲気や明るさが変わります。
ただその一方で、周産期を取り扱うことで子宮内で赤ちゃんが死んでしまっている患者さんの相談も受けるので
そういう時の処置を幸せそうなお母さんもいる病院で行わなければいけないのが少しジレンマでしょうか。

いくつか写真を添付させていただきますのでよろしければご覧ください。
年度末にはカンボジアチームとして作成した正式な報告書を
長谷川か古郡が持参して改めて伺わせていただく予定です。

石田 健太郎 医師
Kentaro Ishida MD, DTM&H, FJSOG
NPO Japan Heart, Staff Physician


photo