J.S.FOUNDATION

活動報告

'06.12.22 UPDATE
こんにちは、
いかがお過ごしですか?
今年もJ.S.Foundationは、皆さまからのたくさんの温かいご支援を頂き感謝いたしております。
政府が言うほど、景気が良くなっているという実感を持てない私には、
会場で募金の呼びかけをするのも気が引けるときもあります。
すみません。しかし、本当に有り難うございます。

例年のように、街はイルミネーションが美しくかがやき、華やいでいます。
そんな表参道で不思議な体験をしました。
忘年会帰りの私をホームレスの女性が呼び止めたのです。
話し相手が欲しかったのが彼女の目的で、どうも私がそのメガネにかなった様でした。
始めは驚きましたがお土産に持っていたケーキと、彼女の缶ビールで、やけに寒い交番裏でのささやかなパーティー。
自分の境遇を話している彼女は、いい加減なあいづちしかできない私にうんざりしたのか
「もう帰っていいよ、でも私をちょっとだけ覚えておいてね」みたいなことを言われハッとしました。
「誰かに私はここにいます」と知って欲しくて、知らない人にせっせと手紙を書いた女の子が私の身近に居て
「受け取った人は変な手紙で驚いたろうなー」と、話していたシーンと重なったからです。
通りすがりの私でもいいから自分という存在を覚えていて欲しいと、望んでいた彼女が、
どのような事情で家を失ったのか知る由もありません。
人は誰かと繋がっていたい、覚えていてほしい、と願うからこそ、明日があり、希望があるのかもしれません。
2007年は一期一会を大切に暮らしたいと思います。

J.S.Foundationには今年サポートしている各団体から現地の報告が届いてきております。
今年はピースウインズ、ジャパンのアフガニスタンの女性教育事業。
UNHCRとの、ネパール、ダマック地方にあるティマイ、ブータン難民キャンプの太陽熱発電事業。
そしてシャンティ国際ボランティア会の協力のもとアフガニスタン東部の図書館事業などに力をそそぎ展開させました。
どの事業も期待以上の成果を現地スタッフの努力によりあげております。
特にブータン難民キャンプでのJ.S.Foundationの試みは成功し、
来年は本部が予算を出してくれると約束してくれた、との嬉しい報告を頂きました。
太陽が輝く限りcampに夜間3時間だけあかりが灯ります。外灯も設置され、
これにより多発していた性犯罪が少しでも防ぐことができたら嬉しい限りです。
現地から届いた映像では本当に簡単な装置ですが、メンテナンスも簡単そうでいい感じです。
あかりは煌々というわけにはいきませんが、今年の私が見るどのイルミネーションより綺麗で温かく感じます。
理由は簡単です。皆様の真心がこもっているのですから。

最後になりましたが、今年一年、J.S.Foundationへ温かいお気持ちを寄せて頂き感謝致します。
来年も皆様にとって良いお年でありますように…
many merry christmas & a happy new year !!

こんにちは。
今回のツアーは平日開催も多く、
事務局メンバー各自の仕事の関係から全ての会場にブースを設置することができませんでした。
そんな数少ない中ではありましたが、嬉しくなるようなことが各地でありました。
ホールへの行き方が分からず駅のバスターミナルでウロウロしている私に
「地元じゃないんですか?私地元ですから。」と、バスで会場までご一緒させていただいた方、
終演後の帰り道で「募金していた方よね、頑張ってね。」と声をかけてくださった方々、
アリーナと比べて会場〜開演、終演〜退場まで時間が短かったにも関わらず、
ブースに寄っていただいた方と今までより多くお話をさせていただいたようにも感じます。
プロモーターのアルバイトの方に興味を持っていただき、話をさせていただいたりもしました。
これらは全て、大きなアリーナではなくホールツアーだからこそ体験できたことではないかと思っています。
また、ある会場ではコンサートに向けて貯めていただいたであろう貯金箱をお預かりしました。
同じように折角お持ちいただいたのに、会場でブースが設置されていなかったという方がいらっしゃるかもしれません。
この場を借りてお詫び申し上げるとともに、募金にご協力くださった皆さんは勿論のこと、
各地で親切にしていただいた皆さんに改めてお礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
また、私どもの都合でブースの設置をできる、
できない等不規則であったにも関わらずご尽力いただいたRoad&Skyの皆様にも本当にお世話になりました。
全ての皆さんにとって、来年が良い年となりますように。
'06.10.20 UPDATE
そろそろ日本各地から紅葉の便りが届いて来ます。皆様、いかがお過ごしですか。

J.S.Foundationは9月15日からスタートした浜田さんのホールコンサートの会場で募金活動を始めております。
こういう活動をしていると、いままで行ったことのない町で、その土地土地の美味しい食べ物に出会います。
名古屋の"ひつまぶし"、新潟の"へぎそば"、島根の"あご焼き"、鳥取の"豆腐ちくわ"etc...
そして、自然も美しく夕焼けや木々の色合い、町並みの静けさなど地方、地方で違いその度に嬉しい気持ちにさせてくれます。
とはいえ、私達の目的はいつも御支援くださる皆さんにお礼と募金集めですので
どこかの会場でJ.S.Foundationのデスクを見かけたら立ち寄ってみて下さい。

話は変わりますが、
一昨年の10月27日に中越地震の被害で車の中からただ一人助け出された幼児の映像が、先日テレビで流れました。
彼の名前はゆうた君。
元気で、その仕草がとても愛らしく、道ばたの野花を摘み、あの時亡くなられた、
お母さんとお姉ちゃんに『お花あげるんだよー』と話し、
『おおきくなったらレスキュー隊か、おまわりさんになるんだよー』はにかみながら走り回る姿ー。
改めて"いのち"の大切さと、子供の持つ可能性を感じ、あのとき困難な救助活動を続けられたレスキュー隊の方々が、
この、ゆうた君の言葉を聞いたらどんなに嬉しいだろうーと、私も嬉しくなりました。

さて、日本も『美しい国』を掲げた新しい政権が誕生いたしました。
『美しい国』とは、誰に、どう優しいの?と考え始めた矢先、
北朝鮮からの衝撃的なNEWSに緊張が走りました。
現在世界には30,000発の核爆弾があると言われていますが、
核保有国が軍縮に向かう様子はなく、もっとエスカレートしていく様な恐怖さえ感じます。
煽られる事なく冷静な対応を願わずにいられません。
'06.08.23 UPDATE
残暑お見舞い申し上げます。
今年の8月15日は例年にくらべ騒々しい日となりました。全国、さまざまな場所で、
今の平和は先人の苦労と悲しみから生まれ受け継がれて来たことヘの感謝の祈りが静かに捧げられました。
しかし、靖国だけは罵声と怒号のなかにあり、祀られている人たちもさぞや落ち着かなかったろうにと感じました。

J.S.F.事務局は、ピースウィンズ・ジャパンの計画で8月2日より2週間、
アフガニスタンの2つのプロジェクトへ行く予定でしたが、現地の治安の悪化にともない取り止めとしました。
武力衝突が日常的に起きている地域に行くというのはなかなか困難なことです。
私たちは取り止めれば済む事です。しかし、命の保証もない場所でも故郷を離れられない、
また離れれば離れたで難民となってしまう人たちの境遇に心が重くなります。
それでも、前回報告させて頂いた卒業式の女性たちの笑顔には救われます。卒業証書はJ.S.Foundationが出しており、
いつも支援してくださる皆様の善意もこの証書に込められています。

さて、最近の活動について、いくつか報告させていただきます。
日本では、7月21日ごろから各地で未曾有の豪雨が記録され、大きな被害が発生しました。
事務局は災害本部と連絡を取り、5つの町に対し各500,000円、計2,500,000円の義援金を使わせていただきました。
諏訪市災害対策本部、岡谷市災害対策本部(長野県)、出水市災害対策本部、薩摩川内市豪雨災害対策本部(鹿児島県)、
えびの市災害対策本部(宮崎県)となります。
今の日本は構造改革が進み、小さな政府を目標として地方自治体は自己責任。
そんな中、財政が苦しい地方ではどうしても復興費が足りない役場もでてきています。
2005年に発生した新潟中越地震や、同じく新潟県の水害発生時と同様、
被災された方々のお役にたてればと募金をさせていただきました。
また、7月末には「Road&Sky」のご協力を得て、スポーツタオル3,000枚が「日本救援衣料センター」を通じて、
自然災害や貧困、戦乱に苦しむ人々に送られました。
そして、以前報告させていただいたネパールのダマック地方にあるUNHCR運営のTimai CampへのSolar Lighting設置工事契約を
LWF-NEPALと8月4日に締結しました。
『Lumiere douce de Justine』と名づけられたこのプロジェクト、費用総額はUS$10,000=1,162,400円、
工事は8月からはじまり10月中旬に完成予定です。
Timaiに太陽が輝くかぎり、夜の暗闇を優しく灯していってくれると思うと感無量です。

9月から始まる浜田さんのコンサートでの募金に関しては、次回お知らせさせていただきます。
まだまだ続く残暑ですが、みなさん元気に過ごされますように…。
'06.07.21 UPDATE
お元気ですか?

私が初めて『北朝鮮に沢山の拉致された人が住んでいる』という話を聞いたのは、20年ぐらい前になります。
大学の休みを利用しながら人道支援をしている女の子からでした。
当時政治体制の違いもあり朝鮮半島は『近くて遠い国』位の認識で気にとめることもなく、それっきり。
そんな私ですから拉致事件に関して思いを言える立場にありません。
しかし、拉致被害者ご家族の映像をみるたび心がくもります。
特に、横田めぐみさんのお母様のこの十数年の変化には頭がさがります。
我が子を必死に探し求め講演会、街頭署名、政府関係者など考えつく限りの行動をとりながら、凛とした美しさをたたえ、
好む好まざるとに関わらず、闘う強い母親に変貌。
最近、北朝鮮のお膳立てによりめぐみさんの夫との記者会見に日本のメディアが出向き、
「ここに住んでいた」「この病院に入院にしていた」「ここに埋葬されていた」と無神経な映像が流されました。
ご家族は生きているという希望で毎日足を棒にして世界に『救済のため力を一つにして欲しい』と訴えているのに、
何故拉致した国の情報を鵜呑みにして流すのか理解できません。
一刻も早く真実が解明され、横田めぐみさんがご両親の元に帰ってくることを願ってやみません。

ピースウインズ・ジャパン・アフガニスタン事務局より、
アフガニスタン北部サリプル州の女性センター卒業式の報告が届きました。


2006年6月吉日
J.S. Foundationのみなさま、支援者のみなさま、

いかがお過ごしでしょうか。ピースウィンズ・ジャパン・アフガニスタン事務所の平井です。
アフガニスタンは日に日に暑さが増し、日本より一足先に本格的な夏を迎えようとしています。

本日は、皆様のご支援で設立した、アフガニスタン北部サリプル州の女性センターからの嬉しいご報告です。
当女性センターでは、昨年9月からサリプル市の女性たちを対象として刺繍や洋裁、識字の研修を実施してきました。
そのセンターの初めての卒業生が輩出されました。5月24日に行われた卒業式では、
4ヶ月〜8ヶ月間の研修を終えた生徒40名が卒業しました。以下は、卒業生が行ったスピーチから抜粋したお礼の言葉です:

ナギーナ(18歳、刺繍コース。パキスタンに1年間難民として生活。2001年に帰還)
「この研修センターに通う機会を頂き、ありがとうございました。卒業する生徒たちは皆とても喜んでいます。
卒業後は、社会活動に参加し、家計を助け、それを通じて少しずつアフガニスタン社会に貢献していきたいと思います。
アフガニスタンを一枚の布と例えるならば、その布に美しい刺繍の花を咲かせたいと思っています。」

ザーラ(27歳、刺繍コース。イランに15年間難民として生活。2001年に帰還。)
「この研修センターは、ピースウィンズを通じた、日本からアフガニスタンへの贈りものです。
私は、ピースウィンズという『風』に導かれてこの研修センターへと運ばれ、人々の暖かさに囲まれ、刺繍を学びました。
日本からやってきたこの事業により、長年の戦争によって忘れ去られていたアフガニスタンの繁栄を思い出し、
前向きに考え始めることができました。」

ナッシーマ(15歳、洋裁コース。)
「洋裁の研修を受ける機会をくださったみなさま、ありがとうございました。研修を今後受ける他の生徒達には、
メッセージとしてこのパシュトゥンの言葉を残したいと思います:

目の前の小さな機会があるのに、それを見逃してしまうならば
遠くの、より大きな機会を得ることはできない

この研修所は、とても平和で、学ぶのに良い環境です。この機会を活用して、研修に集中して頑張ってください。」

彼女たちは卒業後、研修で習得した洋裁と刺繍のスキルで、自分達の手で仕事を得て、収入を得ていくことになります。
[ その卒業後のサポートとして J.S.Foundationからのご支援で、40台のミシンが提供されます。
自分たちの手で収入を得ることは、特にアフガニスタンのように女性の行動が制限される社会の中では、
簡単なことではありません。しかし、女性センターで得た技術が、
少しでも彼女たちの今後の生活の向上につながる手立てになってくれることを願っております。

現在も、第2期(2006年1月〜)から研修を継続している生徒、第3期(2006年5月〜)から研修を開始した生徒、
合計80名が女性センターでの研修を受けています。みなさまのご支援で、
多くの女性たちにこのような機会を与えることを可能にしてくださったことに御礼を申し上げるとともに、
今後とも継続的なご支援お願い申し上げます。

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'06.06.07 UPDATE
こんにちは、お元気ですか? 早速ですが、活動報告です。
5月27日に発生したインドネシア・ジャワ島中部地震の被災地にて5月28日AMDAによる活動が開始されました。
初動資金の協力をして欲しいとの要請により、J.S.Foundationから1,000,000円を拠出させていただきました(5月29日付)。
一昨年の暮れに発生したスマトラ沖地震からの復興途上にある国に、またまた降り掛かる大きな自然災害には心が痛みます。
いつも言われる地球規模の環境変化が要因なのでしょうかー。

また、現在2つの新しいプロジェクトを計画中です。
1つはアフガニスタンの地方の村に図書館を設立すること。内戦による混迷が続くアフガニスタンにおいて、
子供たちが教育を受ける場はおろか、本に触れる機会も少なくなっています。現地で活動を続けているNGOと協力し、
図書館を作っていきたいと考えています。

もう一つは以前より関わっているUNHCRが運営するネパールのブータン難民キャンプに太陽光発電用パネルの設置する事です。
現在、燃料として石油等が難民に配布されているのですが、生活の糧を得るため売ってしまうというようなことが多く発生し、
なかなか効果を上げていません。又、灯りが足りなく周囲が暗いため、女性へのレイプなどの被害も増えるそうです。
そこで有り余る太陽熱を利用し、せめて夜だけでも灯りがともされれば、
性犯罪が低下するであろうという願いをこめ現地事務所長と協議をし、
このプロジェクトをJ.S.Foundationが直接業者の見積もりをとり発注することになりました。
予算は100基で90万円ぐらいとなり完成後には2,000所帯に夜だけ灯りはともることになります。
これら2件のプロジェクトについては、近々皆さんに詳細をご報告できるものと考えています。

最後になりますが、
アフガニスタンにおける女性支援センター(ピースウインズ・ジャパンと協力しているプロジェクト)に関し
ご報告させていただきます。当初、養鶏事業および識字教育という2本立てで発足いたしました。
しかしながら昨今の鳥インフルエンザの流行から、養鶏事業での自立が困難となっている状況を鑑み、
昨年度より養鶏事業に代わり、洋裁・刺繍教育に変更を行い支援活動を継続しております。
皆様へのご報告が遅れましてすみません。

戦争や災害が発生した際、メディアでは被害規模を伝えるため、災害に遭われた方々は数によってしか表わされません。
一人一人の方に当然ながら家族があり、生活がありました。
つい昨日まで当たり前に一緒にいた家族、当たり前だった生活が
不可抗力によって一瞬で失われる恐怖は私など計り知れません。
ただ、大きな惨事が起きる度に被災地へ飛んで行って、被災者に寄り添って支援をしてくれる、NGO団体と、
J.S.Foundationをご支援下さる皆様がいて下さる事への感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、いよいよ今週末からサッカーワールドカップですね。
"フジテレビ"のイメージキャラクターが"ロナウジーニョ"だというのにはさすがに驚きましたが、
寝不足覚悟で応援しようと思っています。
'06.04.06 UPDATE
こんにちは。
お元気ですか?
東京は今、桜が満開です。
私事ですが先週の土曜日、国営昭和記念公園へお花見にでかけました。
‘99年に浜田さんの野外コンサートが行われた立川昭和記念公園は、桜の名所でもあります。
人の多い桜並木から少し離れ、会場となった広場にも足を運びました。大樹と芝生が美しいまま、
コンサートが開催された当時はまだ生まれてもいなかったであろう小さな子供たちが遊んでいるのを遠くから眺め、
穏やかな時間をすごすことができました。
この広場は、J.S.Foundationにとって動き始めの場所のひとつでもあります。
産声をあげて間もないJ.S.Foundationの活動を軌道にのせるべく、
事務局が荷物を抱えて会場に向かったのは、もう7年前の事です。
これまでの7年、事務局が少しでも誰かの役にたったのであれば幸せなことです。
そして、あの大樹のようにしっかりと根をはり、葉をたわわに繁らせた活動をしていきたい。
そんなことを考えた春の一日でした。

さて、フィリピン地滑り災害に対するAMDAへの支援に続き、アフガニスタン女性支援センター継続費用として、
ピースウィンズ・ジャパンへ¥3,000,000-を拠出させていただきましたのでご報告いたします(2月16日)。
また、ご支援いただいた方々のご紹介を更新させていただきましたので、ご覧いただければ幸いです。
'06.03.03 UPDATE
こんにちは、
皆様お元気の事と思います。

三寒四温の言葉通り春が一歩一歩近づいて来て、
花粉情報も出る様になりました。

J.S.Foundationは2月17日、フィリピン・レイテ島で起きた地滑り災害に対し、
医薬品等の購入費用として¥1,000,000-を AMDAへ支援致しました。(2月20日)

さて、現在協力関係にある団体の内AMDA、UNHCR、ピースウインズ・ジャパン、
より皆様へ直接ご報告の機会をもうけさせて頂きました。
より現場の雰囲気が伝わると思ったからです。
是非、一読して頂ければ幸いです。

ヒマラヤの国でたくさんの女性たちの笑顔が見られます!

 皆様からいただきました多大なご支援に厚く御礼申し上げます。
 ヒマラヤ山脈で有名なネパールの農村に暮らす女性の多くは、過去に学校に通うことができず、
字の読み書きができなかったり、また、適切な保健衛生の知識に乏しかったりして、辛い一面を背負っています。
例えば、手洗いや水の煮沸消毒を実践しなかったり、汚れた手で調理をしたりすることが当たり前になり、
生水をそのまま飲むことにより、自分たちや子どもたちが下痢にかかりやすくなったりします。
ネパールでは12人に1人の子どもが5才の誕生日を迎えることなく命を落としています。
また、女性は10人に2人くらいしか文字の読み書きができず、多くのお母さんが衛生の必要性、
下痢の予防法・対処などについて書かれたパンフレットなどを読むことができません。
このような状況を改善する支援をしたいと、私たちは2000年からネパール西部、
インドとの国境に近い地域の農村の女性たちを対象とした保健衛生啓発活動、識字教育を行っています。
生徒となった人たちからは、「手を洗うことの大切さが分かり、水を沸騰させて飲むようになったわ」とか、
「保健衛生についてのパンフレットを読めるようになったし、手紙の読み書きもできるようになって、とてもうれしい」
という声を聞いています。本当に小さなことかもしれませんが、1人でも多くの女性が笑顔で、
幸せに生きていけるためのお手伝いができればと思っています。
今後とも、温かいご支援を賜れますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

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識字教育の様子:覚えた計算を練習

J.S. Foundation を通してご支援いただいている皆様へ

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)をご存知ですか?
1951年に活動を開始した難民支援を任務とする国連の人道支援機関です。
世界各地で故郷を追われ、母国では安心して暮らすことのできない難民の人々を保護する役割を担っています。
その活動は、各国政府からの自主的拠出金と民間からのご寄附でまかなわれています。
2000年10月には、民間からの募金窓口として、日本UNHCR協会が設立されました。
J.S. Foundationは、2001年10月、アフガン緊急アピールに応えて200万円をご寄附くださったことを羽切に、
これまでに16,262,182円をUNHCRの難民援助活動にご寄附くださいました。皆様からのご支援に心から御礼申し上げます。
この機会に、これまでにご支援いただいた各地の状況をご報告させていただきます。
■ アフガニスタン
アフガニスタンでは、2002年にUNHCR主導の帰還計画が始まって以来、
パキスタンやイラン等から帰国した難民は420万人を超えました。
UNHCR は、アフガニスタン国内ではおもに住宅再建を担い、2006年末まで、アフガン難民帰還を支援する予定です。
■ スーダン
2004年2月、スーダンのダルフール地方からチャドへの難民流出するという
緊急事態に対処するための募金アピールに応えて100万円を、
2004年9月にはさらに200万円の追加ご寄附をいただきました。ダルフール地方では180万人以上が避難民となり、
チャドの難民キャンプ12ヶ所に約20万人が暮らしています。
治安の確保、水の確保など、きわめて厳しい状況の中で、援助活動は続いています。
 一方、スーダン南部では、21年間の内戦に終止符が打たれ、2005年1月に和平協定が調印されました。
UNHCRは、難民の帰還に向けて準備を進めています。地元コミュニティーの強化として、壊れた井戸を修理する場合に、
コミュニティーによる維持・管理ができるような技術指導も合わせて実施しています。
井戸があれば、女子が遠くまで水を汲みに行く必要がなくなり、女子も学校に通わせてもらえるようになります。
このように、水支援が教育支援につながっているのです。J.S. Foundationは2005年8月、
水事業を支援するために300万円ご寄附くださいました。
学校に行けるか否かは、難民キャンプからスーダンに帰還するかどうかを決める上でも大切な判断基準となっているようです。
■ ネパール
ネパールには、90年代初頭に民族対立のためにブータンを逃れてきたとネパール系のブータンからの難民10万5千人が、
7ヶ所のキャンプで暮らしています。
J.S. Foundationからは、2003年300万円、2004年に200万円を子どもたちの教育支援にご寄附いただきました。
長い難民キャンプ生活の中で将来の当てのない人々はフラストレーションを募らせてしまいがちです。
難民状況にある子どもたちにとって教育は、心の安定剤となっているのです。
解決の目途のたたない状況の中、本年1月から2年間の予定で、ネパール南東部にあるダマック(Damak)事務所長として
根本かおるさんという日本人スタッフが現地に赴任しました。根本さんからの第一報は次のような内容でした。
「UNHCRは残念ながら現在財政危機に直面しており、
今年の事業計画も了承された水準の80%に切り詰めざるを得なくなっています。
もともとかなり切り詰めていた難民への支援をさらに削減しなければならないという厳しい時期に赴任した結果、
難民たちとの対話集会も針のむしろです。」
「女手ひとつで家族を支えているケースや、老夫婦、障害者を抱えた家族など、援助物資の削減が大きく影響する層もあり、
こういう人たちに対しては、非常に申し訳なく思ってしまいます。
5ー10万円という非常に小さな額で測り知れない効果がある支援が実施できるのですが、
緊縮財政のためにそれができなくなっています。」
 今年は、根本さんを通じて具体的な現地の状況をお知らせできると思います。
ぜひ、皆さんもネパールにブータン難民がいることにご関心を持ち、少しでも支援の手を差し伸べていただければ幸いです。

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UNHCRスーダンUNHCRネパール

皆さま、こんにちは、

私たちは国際支援のNGO、ピース ウィンズ・ジャパン(PWJ)です。
本日はJ.S.Foundation さまからのご支援金で、アフガニスタン北部、
サリプル州サリプルで実施している女性センター事業の第一期完了のご報告を申し上げます。

長年の紛争と旱魃により、荒廃を極めているアフガニスタン。2001年の空爆時には、世界の注目を一身に集めたこの国ですが、
国際社会の関心が薄れつつあるなか、多くの人びとは未だ困窮から抜け出せず、復旧への道のりは長く険しいものがあります。

なかでもこの国の女性たちはひときわ困難な生活を背負っています。紛争で夫や父親を失った大勢の女性たち。
家族を支えるにも女性の外出は著しく制限され、仕事を見つけるのは容易ではありません。
しかも女性の教育が制限されていたので、識字率はとりわけ低く自立を妨げています。

そこでPWJは、2005年、J.S.Foundationさまのご支援を得て、サリプルに女性センターを設立し、貧困層の女性を対象に、
収入を得るのに必要な技術習得のための研修を行っています。
研修内容はカーペット・ラグの製作、裁縫、刺繍の技術指導。同時に識字授業も実施しています。
これらの分野でのトレーナーを雇用し、ミシンなど必要機材を購入し、4ヶ月間にわたり週三回の指導を行ったほか、
習得した技術を用いて実習できるように資材を提供し、女性たちが収入を得られる道を拓くことを目指してきました。
2006年1月に終了した第一期では41名*が研修に参加、34名が完了しました。
(*当初、第一期は80名の研修生を予定していましたが、現地の都合により、J.S.Foundation代表の佐藤さまのご了解を得て、
41名でのスタートとなりました。)

現在、女性センターでは、J.S.Foundationさまの継続支援を得て、
引き続き第二期を開始し、80名の生徒が研修に参加しています。
このようなソフト支援は地道な継続が必要です。現場のニーズに立脚したきめ細かい支援こそ
、NGOの得意分野でもあるというJ.S.Foundationさまのご理解のもと、
9月以降の第三期もご支援継続のお願いを提案する予定です。

さて、第一期の研修生たちからの感謝の言葉と、研修の様子を写した写真が届いています。ここにいくつかご紹介いたします。

「女性は収入を得ることによって、家計を助け、家族から尊敬されます。裁縫を身につけたら、
近所の人から注文をとって裁縫で収入を得たいと思っています。」
ノリア(25歳。5年間難民としてパキスタンで生活。2002年に帰国。)

「家族が行かせてくれなかったことと、
タリバン時代に女の子が学校に行くことを禁止されていたことから学校に行ったことがありません。
友達が学校に行って良い将来を手に入れることを考えると羨ましかった。
読み書きができることは人格を形成する上でも大事だと思うし、良い収入を得るのに必要です。」ナヒダー(18歳)

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PWJスタッフとトレーナー。女性センターにて。裁縫を教えるトレーナーとそれを囲む生徒達。

女性センター事業は、サリプルの女性たちに大きな希望を与えています。
これもひとえに、
J.S.Foundationさま、そしてJ.S.Foundationさまを通じてご支援をお寄せくださった多くの皆さまのおかげです。
ご支援ありがとうございます。
これからもアフガニスタンの女性たちにご支援の手を差し伸べてくださいますようお願い申し上げます。
'06.02.15 UPDATE
こんにちは。
平成17年の収支報告がまとまりましたのでご報告させて頂きます。
詳細は決算報告のページをご覧いただければと思いますが、通常の支援募金はもちろんのこと、
浜田さんの各コンサート会場での現金募金や"Fairlife"によるCD収益金の寄付等々多大なるご協力を賜りました。
事務局では、どこの団体と協力し、どういったプロジェクトを進めていくのかという事に関し、
いつにも増して慎重となった1年でした。
活動を開始してからの7年間を自分たちなりに振り返り、『効果的、かつ継続できる事業』という点を学習したことが理由です。

ご協力頂いた皆様にはお礼の言葉しか申し上げられませんが、本当に感謝しております。
いつも、いつもありがとうございます。

尚、皆さんの支援がどのように活用されているのか、日本HCR協会等、
日頃から協力関係にある各団体から近々このコーナーで直接紹介して頂く予定です。
より具体的に、より深く知って頂く良い機会になればと思っていますので、
是非またホームページをクリックして頂ければ幸いです。
今後ともJ.S.Foundationをよろしくお願い申し上げます。
'06.02.03 UPDATE
 2006年も早や一ヶ月が過ぎましたが、皆様お元気の事と思います。
J.S.Foundation事務局も今年の方向性を(どこの団体)の協力を受け(どういったプロジェクトを)進めていくのか、
とこれまで協力していただいた方々と打ち合わせをしておりますが、具体的になりしだい報告を致します。

年初めから、企業のモラルが問われる事件が連日報道されています。
耐震偽装、取引偽装、偽装工事、etc.…
企業が利潤を追求し、その結果の数値を世間に公表し株価として評価される、
このシステムの前提にあるモノが一部で揺らいでいます。
地道で真っ当な生き方が善という考えが薄れつつあるような気がします。
日本の宝は、物をつくりだす想像力と、技術力と、地道な努力でした。
それがいまや、パソコンのワンクリックで二桁億もの利益が手にできる時代。
善し悪しはともかく、日本人の規範が急激に様変わりしているのかもしれません。
誰かが「人の道には登り坂、下り坂、そしてまさかという坂がある」と話していましたが、
日本は今が「まさか」という得体のしれない坂の、ど真ん中なのかもしれませんね。
そして又一方で、他方で豪雪地帯のお年寄りの家に出向き、
汗を流して雪下ろしの作業に励む雪かきボランティアの人たちの姿や、
手伝ってもらった感謝の気持を込めて若者たちをコタツに招き入れ、手作りの漬け物や、駄菓子やお茶をニコニコ顔で勧め、
「おかげさまで部屋の中が明るくなった、ありがとう、ありがとう」と繰り返し口にするおばあちゃんと
「こんなに喜んでくれて!また休みを取り来ますからー」と手を握り合う映像にはグッとくるものがありました。

どのNEWSも『明日は我が身』、
以前は自分には無縁の出来事と思いがちでしたが、
最近は身近に感じるのは、年のせいかな?

今年もよろしくお願い致します、と、共にたくさんのボランティア組織がある中で
J.S.Foundationをご支援いただけることに感謝いたします。
出来る限りみなさまの温かな善意を無駄なく救済を求める被災地や難民の方々に届けられる様、努力します。