J.S.FOUNDATION

活動報告

'01.11.13 UPDATE
最近のNEWSを見ていると、暗澹たる気分にならざるをえません。
先日、仕事で滞在したパリのホテルの支配人と、顔を合わせる度に、
今アフガニスタンを中心に起こっている事について話しをしていました。帰国日に、彼は私にこう質問しました。
「なぜ日本は軍隊を出す?憲法で戦争をしないと決めている、数少ない国じゃなかったのか?」
私は返す言葉を失い、パリ、ロンドンの空港で見かけた迷彩服の集団を見つめながら、考え込んでしまいました。
テロ、聖戦、革命、戦争。正義が力を見せつけると、弱い者は傷つく…。正義とは?
J.S基金は、米国同時多発テロ現場へ赴くAMDAへ、医師派遣費用として410,050円を9月21日に寄付しました。
また、米国のアフガニスタン空爆で避難民となった人々への食糧援助費用として、2,000,000円を、
10月9日UNHCR(難民高等弁務官事務所)を通して寄付しました。
この寄付が、政治や宗教、人種など関係なく、傷付いた被災者に確実に届く事を願って止みません。

日付けは前後しますが、J.S.基金は6月12日に、ミャンマー中部で起きた洪水に対し、
医薬品代金としてAMDAに1,290,500円を寄付しました。現地へ赴く医師の皆さんには、本当に感謝しています。
J.S.基金を信じて募金をしてくれたみんなの気持ちが、少しの迷いも無く、助けを求めている被災者の元へ届くよう、
この度も、これからも、しっかりと見守っていきます。


さて、9月1日より、浜田省吾さんのアリーナ・ツアーが始まりました。
J.S.基金は、このツアーのいくつかの会場で、支援者と直接触れ合える機会を得ることになりました。
この期間中のTシャツ販売の利益と、設置した募金箱に集められた寄付を、
全て「アフガン難民へ水・食糧を届ける」ために寄付する事を、J.S.基金は決めました。
この争乱が1日も早く終わる事を強く願うばかりです。

9月1〜2日の幕張メッセにおいて、コンサート関係各位の協力のもと、
Tシャツとハンカチの販売を通しての寄付を呼び掛ける事が出来ました。
Tシャツ1枚につき500円、ハンカチ1枚につき250円が募金となります。
幕張メッセでの2日間で、75枚のTシャツ、41枚のハンカチを買っていただき、
その中から47,750円が「アフガン難民へ水・食糧を届ける」ために寄付されました。ご協力ありがとうございました。

この2日間で、何人もの人から、募金箱は無いのかという声を聞きました。
中には、Tシャツ代金のおつりを、そのまま置いていかれた方、
また、直接現金を置いていって下さった方もいらっしゃいました。その金額の合計は12,000円もありました。
その為、急きょ募金箱を設置する事にしました。

9月8〜9日の埼玉スーパーアリーナでは、59枚のTシャツ、27枚のハンカチを買っていただき、
その中から36,250円が「アフガン難民へ水・食糧を届ける」ために寄付されました。

9月14〜15日の浜松アリーナでは、24枚のTシャツ、13枚のハンカチを買っていただき、
その中から15,250円を「アフガン難民へ水・食糧を届ける」ために寄付しました。ご協力ありがとうございました

9月29〜30日の名古屋レインボーホールでは、51枚のTシャツ、33枚のハンカチを買っていただき、
その中から33,750円を「アフガン難民へ水・食糧を届ける」ために寄付しました。ご協力ありがとうございました。

10月6〜7日の横浜アリーナでは、66枚のTシャツ、20枚のハンカチを買っていただき、
その中から38,000円を「アフガン難民へ水・食糧を届ける」ために寄付しました。ご協力ありがとうございました。

延べ10日間の活動で、小さな募金箱には256,058円もの大きな支援をいただきました。
全額「アフガン難民へ水・食糧を届ける」ために使いました。ご協力ありがとうございました。

今後も浜田省吾さんのツアーの中で、出来るだけ多くの人たちとの出会い、ふれ合えることを、楽しみにしています。
'01.06.05 UPDATE
5月の始め、なんとか時間をやりくりし、思い出の地、ネパ−ルを訪問する事ができました。
5年ぶりのネパ−ルの山々への再会は、こころ洗われる思いでした。
ネパ−ルへ行ったのは、もちろん私達がサポートしている子供病院を訪ねるために...

5月8日と10日、前回の活動報告の中で説明した、「ネパ−ルで、健康保険の様なシステムをつくりたい」という
プロジェクトに携わるAMDAの岸田さんに同行し、無医村へのフィールドワークに参加しました。
日本で一番良い季節の所からやってきた私は、連日35度から37度という高温多湿の気候に、
この後の数日間、体力を奪われ続けることとなりました。
インドとネパ−ルの国境に広がるタライ平野には、小さな村々が点在しています。
ほとんどの村には医者がいないため、私達にとっては日常的な医療行為を受けるといった事は、
彼等には特別な事のようです。病院に行く時には特別な服を着て、
ある者は乗り合いバスで、ある者は徒歩で何時間も何日もかけ、大きな町までやってくるのです。
そんな村々へこちらから赴き、無料で医療・健康衛生教育を行うこと、そして子供達に文字の読み書きを教えること、
これがJ.S.基金がサポートしているプロジェクトです。
子供達に、読み書きを教える青空教室に参加した私は、子供達の吸収力に驚かされました。
まるで乾いた砂に水がしみ込むように、先生の言葉を吸収していくのが手に取るように分かりました。
先生が黒板に文字を書くと、子供達は一生懸命にそれをノートに写すのです。
「子供達には、まだ、文字という感覚が無いのです。彼等彼女等には、絵を写生しているのと同じなのです。」
現地スタッフの言葉は、目の前で教育を楽しんでいる子供達のキラキラした目と共に、記憶の中に強烈に残っています。
この国では、まだまだ子供という労働力を必要としているとのこと。
そのために、ほとんどの子供達は、学校に行くことが出来ないそうです。だからなのでしょう。
この青空学校や医療・健康衛生教育も、彼等にとっては、
娯楽映画を見るのと同じぐらい楽しみなものとなっているようです。少なくとも、私にはそう写りました。
電気も通っていない村々へ、黒板とチョーク、ノートと鉛筆、医療・健康衛生教育の為のビデオ機材一式を持って
飛び回っているボランティアのスタッフを、少しうらやましく思いました。
今現在、彼等は8つの村を巡回しているそうです。
これからも、少しづつ、このプロジェクトの輪を広げていってくれることでしょう。
J.S.基金は、このプロジェクトの立ち上がりから携わってきましたが、
別れ際、5年間継続してサポートして行くことを、堅く約束してきました。
皆様の善意は、ここではこうした形で活かされていることに、とても誇りに感じています。

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5月9日、11日、12日の3日間、子供病院を訪ねました。病院は今、新しい病棟の建設が行われていました。
規模が大きくなれば、援助も大きなものを必要としてくるでしょう。
ベッドが足りずに廊下で寝ている患者を見ると、まだまだ足りないものがあるようです。
短い訪問中にも、いろいろな事がありました。
一番衝撃的だったのは、瀕死で生まれた赤ちゃんへの、緊急蘇生医療の一部始終でした。
日本人の私には信じられない事でしたが、子供の父親が、看護婦と交代でアンビューという手動の器具を使い、
子供の口に空気を送るっていたのです。手動の人工呼吸器と言ったところでしょうか。
「医療行為は、全て医者任せ」が当然の事と捕らえていた私はとても驚かされましたが、と同時に、
ここでは生と死がとても身近なものなのだと痛感させられた出来事でもありました。
残念ながら、その子供は4時間の短い命を、父親の手の中で終わらせてしまいましたが、
父親が純粋に子供を助けようとする行為は、とても美しく私の記憶に残っています。


高温多湿の気候に奪われた体力も、現地で受けた喜びで補い、爽やかな気分で帰路につくことができました。


ヒマラヤの山は美しく、夕暮れ時に赤くその身を染めていました。確かにあの山には神が住んでいるのだと、
疑う余地も無い程、人々は神と一体化して生活を送っていました。
'01.02.08 UPDATE
多くの方々から要望があった郵便局口座の開設が出来ました。
振替のための口座番号は、「支援募金のお願い」に掲載しましたので、よろしくお願い致します。

先日起きた、インド西部大地震の被害状況が速報で報じられ、
その甚大な被災者の映像が、毎日ブラウン管を通して胸を突き刺します。
J.S.基金は、先日お知らせしたように100万円をAMDA緊急医療チームへの医薬品購入資金として寄付致しましたが、
被害状況の広がりを見て、2月7日に100万円の追加寄付をしました。
皆様の暖かいご支援が、現地の被災者の笑顔を取り戻す力になる事を、願って止みません。
'01.02.05 UPDATE
J.S.Foundationは、皆様と共にもうすぐ3年目の春を迎えようとしています。
今までの活動を通して、見知らぬ国の、見知らぬ誰かが、ひとときでも心が暖たまったなら、とても嬉しい事です。


新しい年を迎えて活動できる事に喜びを感じながらも、すでに活動しなければならない災害が起きた事に心を傷めています。


1月13日にエルサルバドルで起きた大地震に対し、AMDAは緊急医療チームの派遣を決め、同日夜に連絡を受けました。
J.S.基金は、必要な資金の内、医薬品購入資金として1月16日、70万円を寄付致しました。
また、1月26日にインド西部を襲った大地震では、直後の情報で死者が1万人を超えると伝えられ、
その後も犠牲者の数は増え続けています。この災害へも、AMDAは医療チームの派遣を決め、
J.S.基金は、医薬品類購入資金として1月31日、100万円を寄付致しました。
ブラウン管を通して伝えられる現地の惨状は、とても現実としてはとらえにくく、
現地へ赴くAMDAのスタッフに気持ちを託す事で安心している私がいるのも事実です。
本当なら、自分が飛んでいって、瓦礫の一つでも拾えればと想いますが、実は、想っただけでは人は助からないのです。
本当に現地へ赴くスタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
また、この国の誰かが、これら悲しみでいっぱいな場所で、少しでも多く、勇気を与えている事を願って止みません。


1月25日、ネパール子供病院で行われているパイッロット事業支援の
第2回目の寄付(40万円)を致しましたので、報告致します。


J.S.基金設立当初より支援してきたネパール子供病院の件で、去る平成12年1月下旬、支援方法を相談した所、
ご担当の鈴木さんより「ネパールで、健康保険の様なシステムをつくりたい」と提案を受けました。
熱意あるお話に私達も賛同し、このプロジェクトをサポートする事に決めました。
今はまだ手探り状態のプロジェクトです。現地からの報告をまって、後日この場でお知らせしていきます。


また、J.S.基金では、J.S.基金独自でできる何かが見つけられるかな、と模索しています。

私達が何かを信じて活動や支援をしていく事は、毎日の積み重ねであると考えます。
世界中の人達の笑顔が、少しでも長くつづきますように。