J.S.FOUNDATION

活動報告

2013.04.03 UP

こんにちは!

1年ごとに桜の開花が早まり、日本中のピカピカの1年生の門出に異変が起きています。
4月のはじめは、桜吹雪の中を元気いっぱい希望を胸に…、私の小さい頃はそうでした。
やっぱり、入学式に桜がないとね、どうも気分的に締まらない。

J.S.Foundationは3月13、14日と宮城県の気仙沼、石巻、雄勝へ行って来ました。
現地はまだまだ寒く、みぞれまじりの雨が降っていたのですが、現地の人たちのひたすら前を向き、復興に取り組む情熱が私たちを励ましてくれました。
支援活動も時が経つと、求められるものが自ずと変化していきます。
また、被災者の方が望む支援と行政が考える支援とが著しく乖離している交渉事は、神経が疲れてしまい、めげそうにもなりました。
被害に遭った人たちが切実に望む支援をJ.S.Foundationは実現したいと交渉するのですが、役所の担当の方は「しかじかこれこれだから許可できない、blah-blah-blah」…。
「手続き上これは出来ません」ではなく、私たちが聞きたいのは「こういう方法がありますよ」のアドバイス。

以下は現地でソーラー街灯の設置交渉を担当して下さっている佐藤さんからのメールです。

貼付の写真は水浜の写真です。左側手前に小さくですがソーラー街灯が写っています。
これは石巻市が国の補助を受けて設置した物です。
つまり写真手前側が「漁港」で、右奥が「港湾」です。
漁港=石巻市管理
港湾=宮城県管理
船着場自体が応急復旧で嵩上げされている「漁港」
嵩上げ自体ができていない「港湾」同じ浜なのにこれが縦割り行政の実態です。
ご支援頂くソーラー街灯は右奥の「港湾」に設置されます。くどい説明と思われるかもしれませんが少しでも実態をご理解いただきたく…
よろしくお願いいたします。

雄勝湾漁協を支援する会  佐藤


こんなことがありつつも、現地の人たちの協力もあり、ソーラー街灯が設置されたり、ランドセルを贈ることができたり、良かったな~と思っています。
これもJ.S.Foundationを支援下さる、皆さまのあたたかな心があればこそです。
ありがとうございます。

「もうみんなに忘れられてる気がする」と雄勝の担当者が言う。
「忘れる訳がないじゃありませんか。みんな案じていますよ。
日本人は少なくとも向こう20年は被災地支援の費用を負担するのですよ、そんな人たちが忘れる訳はありませんよ」と思わず私は言う。

絆は時間をかけて築かないと、か細い絆で終わってしまう。
私たちは出来る限り現地に伺い、たくさんの事を学びつつ繋がりを強めたいと願っています。

J.S.Foundation代表 佐藤 佐江子

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