J.S.FOUNDATION

活動報告

2010.08.23 UP

今年の8月は暑い暑い夏でした。

65年前の8月15日という日は、日本国民が初めて天皇陛下の肉声を途切れ途切れに聞き戦争に負けた事実を知った日でした。
その8月15日は終戦記念日とされています。
しかし、好むと好まざるに関わらず、あの戦争の傷跡はどんなに時が流れても決して消えることはありません。

今は亡き私の母が口ぐせのように言っていた言葉を覚えています。
「日本がもっと早くに降参していれば、広島も長崎もあんな地獄のような惨状にならなかったのに」

幼かった私は母に「なぜ戦争をしたの?」「なぜ戦争はおきるの?」と訪ねても、「ああ、だから戦争がはじまるのだ」と納得できる返事はなかった気がします。
私が母になり子ども達に「なぜ戦争はおこるの?」と聞かれても正解は教えてあげられない。
どう考えてもよく分からないのです。
戦争は勝者も敗者もない愚かな争いなのは皆知っている筈なのに、今日もどこかの国で争いが起き、そして争いの準備をしている国があるような不安があります。
何世代後の子ども達に「なぜ戦争をしたの?」こんな問いかけを私はして欲しくないと切に願っています。

J.S.F事務局は今年も世界的な気候変動の影響をうけ、各国で大規模な洪水の被害に苦しむ被災者の支援をしたいと様々なNGO、NPO団体に連絡をとりました。
その中から国連UNHCR協会(http://www.japanforunhcr.org/topnews)を窓口に、パキスタンの洪水被災者の手助けになればと8月6日に1,200,000円を拠出しました。
ニュ-スによると、この洪水で死者は1,600人を上回り、家を失った家族は実に200万人ともいわれています。
皆さまもご存知のようにパキスタンは政治情勢が不安定なうえに、こともあろうに国民が路頭に彷徨っている最中、大統領は英仏への豪華バカンスを続行していたらしい。
経済的に貧しく、頼りにしたい政治がこの有様では国民の反発は必至。
かねてよりアルカイーダとの繋がりが懸念される地域に於いて、この反発する人達がテロ集団にリクルートされることのないよう願うしかありません。

皆さまの善意が食料になり、医薬品になり、雨露しのぐテントになればと考えています。

厳しい暑さが続きます。
皆さまお体にお気をつけて!

J.S. Foundation代表 佐藤佐江子

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