J.S.FOUNDATION

活動報告

2010.07.12 UP

今年も天候が妙な日が続いておりますが皆さまにはお変わりございませんか。
浜田さんのコンサートがしばらくお休みなのにも拘わらず、J.S.Foundationには皆さまの温かいご支援がよせられ感謝いたしております。

JS基金の設立以降、継続して支えてくださる皆さまのご厚意に応える術は、無駄をなくしストレートに支援を待つ被災地の人たちに届けてくれるNGO、NPO団体との連携を築くことだと考えてきました。

今回はフォトグラファー内藤順司さんの写真集などで皆さんもよくご存知のスーダンでの医療活動などに情熱をかけるNPO「ロシナンテス」の理事長である川原先生からよせられたお手紙をご紹介いたします。

私が内藤さんからロシナンテスを紹介されたのは、今から4年ぐらい前でした。
初対面の時は、J.S. Foundationの支援範囲にしてはアフリカは遠いし、スーダンの難民支援を国連UNHCR協会を通じて実行していた時期でしたので、
乗り気になれなく「もう一度お会いしたときに!」という話しで終わりました。そして、その後色々考えてみました。

二度目の会合の時は、私は決めていました。
「今はドナーの少ない医療団体を一人立ちにするための支援もJ.S. Foundationの仕事ですから」と。

そんないきさつもあったので、今は大勢の支援者に支えられ、精力的に現地の人たちに寄り添い、活動に邁進するロシナンテスをみていると、とても嬉しく、私たちもお役に立てたと実感しています。

J.S. Foundation代表 佐藤 佐江子


J.S.Foundationさま、設立12周年おめでとうございます。

ロシナンテスは、スーダン東部ガダーレフ州シェリフ・ハサバッラ村で診療をはじめとして、水衛生対策、女子学校の建設を行い教育の支援も行っています。
当初は、何もない中のスタートでしたが、その頃からJ.S.Foundationさまには、お世話になりました。
臨床検査技師のいない中、マラリアの診断キットの購入を支援してくださいました。
これで、マラリアの診断が確実にできるようになりました。
マラリアは、確定診断をつけなくて、抗マラリア薬の乱用が以前におき、有効なマラリア薬が効かなくなったことがあります。
それを避けるためにも、診断キットを使用してのマラリア治療は大変有効的です。
上記の意味でも、直接の裨益者とともに、薬剤耐性マラリア出現を抑えることができ、次世代に対しての貢献にもつながっております。

それに加えて、J.S.Foundationのご支援により、老朽化した給水施設の改修工事を行いました。
この事業は、村の人が大いに喜んだものとなりました。
給水の際に、流れ落ちる水を利用して、給水施設内に、野菜畑を作りました。
周囲に苗を植え、将来は木に囲まれた給水所になることを期待しています。
またここには、ハサバッラ村のみでなく、他の村から、もしくは遊牧民も水を求めてきています。
診療所と水事業を行いまして、内戦の爪痕が残り、政治の安定しないスーダンでのモデルとなる事を目指してまいります。

皆さま方が、まかれた一粒の麦が、このように穂になっております。
さらにそこから自生するように広がり見事な麦畑になるように祈っております。
J.S.Foundationには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
そしてまた、今後ともよろしくお願いいたします。

NPO法人ロシナンテス 理事長 川原 尚行

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