- 2010.06.28 UP
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やったあーやったあーやったねー。
日本中が沸き返った6月25日早朝。
世界最大のお祭りの感動を私のところにも届けてくれた、サムライブルー。目標を高く高く掲げ、各自の強い精神力を保ち、チームの結束も綻びることなく手にした勝ち点。
この先の試合も期待がもてます。
日の丸を背負う代表に当初は、グループ突破は無理かもしれないと悲観的な私だったので反省しきりです。
岡田監督すみませんでした。なにごとも強く願えば叶う・・・、本当でした。
そんな気持ちのありようは人道支援に携わる人たちにも通じているようです。
J.S. Foundationは2010年度もジャパンハートが運営する「ミャンマー子ども医療サポート」の支援をさせていただきました。
年間500人の子どもたち分2,900,000円でした。以下は、ジャパンハートが運営する「ミャンマー子ども医療サポート」の支援、2009年度報告と2010年度の予算報告書となります。
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『J.S. Foundation「ミャンマー子ども医療支援プロジェクト」2009年度実施状況中間報告』
「特定非営利活動法人ジャパンハート」では、2009年5月の2009年度の活動報告とともに「J.S. Foundation」のサポートを受け、18歳以下の子ども達に対する医療費の支援を実施してきた。
主な支援内容としては、手術費用・入院ベッド代・薬剤費・検査費・給食費・交通費である。
また子ども達の手術を安全に実施するための小児用手術機器の整備を実施してきた。
2009年11月末までに、合計220名の子どもたちの手術・治療の実施と、手術環境の整備を行ってきた。
その予算使用状況を以下に報告する。(手術・治療サポート)US1$=985Ks(2009年12月現在)
手術代 ベッド代 薬代 検査代 給食費 交通費 その他 合計(Ks) 5月 515,000 70,500 52,130 161,300 433,700 5,000 1,237,630 6月 215,700 118,500 37,300 15,000 716,300 10,000 1,112,800 7月 918,000 211,000 50,900 23,5000 529,500 4,000 3,400 1,740,300 8月 790,000 192,500 31,200 85,500 670,400 69,000 1,838,600 9月 591,700 260,500 29,550 10,000 676,600 108,000 1,676,350 10月 420,000 211,000 24,750 105,400 951,600 67,800 1,780,550 11月 570,000 78,000 23,880 48,000 639,900 52,000 1,411,780 合計 4,020,400 1,142,000 249,710 448,700 4,618,000 315,800 3,400 10,798,010 US$ 4,082 1,159 254 456 4,688 321 4 10,962 【手術環境の整備】
小児用手術機器セット 3,926 US$
【2009年11月末現在使用状況合計】
手術・治療サポート(10,962 US$)+小児用手術機器セット(3,926 US$)=14,888 US$
〈報告者〉ジャパンハート ミャンマープロジェクト 河野朋子
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『J.S. Foundation「ミャンマー子ども医療支援プロジェクト」2010年度予算計画書』
項目 詳細 予算 子ども医療サポート費 ワッチェ慈善病院を訪れる0-18歳の子どもに対する手術費用・検査費用・入院ベッド代・薬剤費・食事サポート・交通費をサポートする。1人あたりのサポート金額は約50,000Ks(約5,000円)である。そして2010年度は、年間500人の子どものサポートを実施予定。 2,500,000円 小児用医療機器整備費 小児用手術機器セット3,000 US$(約300,000円)や小児用監視モニター1,000US$(約100,000円)の整備を考えている 400,000円 合計 2,900,000円 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
また、昨年末に訪れたミャンマー・ワッチェ母子病院などで活動されている
ジャパンハート代表の吉岡先生から皆様にお手紙が届いておりますので、ご紹介いたします。J.S.Foundation様
今思えば過ぎ去っていった子どもたちの顔が浮かぶ。時々うなされるように頭の中を走馬灯が駆けてゆく。
子どもたちのその人生やその家族の未来を見通すことはできない。
多分、知らぬ間に多くの子どもや家族に悲しみを背負わしているのだと思う。ミャンマーで医療を始めた頃、私にあったものは、僅かな蓄えとたった数人のスタッフだけだった。
その頃の自分たちを思い出すたびに、無数の軍勢を迎え撃たねばならない小さな、本当に小さな軍団のようだった。
限られた弾薬の数、それを如何に節約し、一日でも長く持ちこたえることができるか、そのような毎日だった。
多分多くの病を抱えた子どもやその家族に迷惑をかけてきたに違いなかった。
遠い異国の果てで、医療を行っている小さな集団のことなど、日本のほとんど誰も知らなかった。
決して来ないであろう援軍を待ち続ける小さな軍団は、それでも戦い続けた。「奇跡!」。
そう言うのかもしれない。
来るはずのない援軍がやってきた。
一人ひとりと、スタッフが増え、多くの協力者も現れたのだ。
その奇跡のひとつがJ.S.Foundationからのサポートであることは間違いない。
そうして気が付けば、毎年1000人を越える人々に手術をおこなえるようになった。
年間100人以上の医療者をはじめとするさまざま人々が現地の活動を支えてくれている。
このJ.S.Foundationの資金で、
ようやく長年の念願であったミャンマーでの子どもの治療費の無料化を成し遂げることができた。
子どもの人生は、その家族のいのちの質と深く繋がっている。
治療費を出せれば7割の子どもの治療を貫徹できる。
治療費と入院費を負担できれば、8割になる。
治療費と入院費そして入院中の食費を負担できれば、8割を超える。
それに交通費を負担できれば貧困層のほぼ全ての子どもたちに治療を完結できる。
医療費というのは、決して医療にかかるお金だけではない。そういえば昔から、高い検査をしたりや治療費が足らなくなったときは、日本人スタッフが自分の貯蓄を切り崩し、折半してその費用を負担してきた。
給料もろくに払っていない団体なのに、さらに無給で働き続ける彼らからもお金を差し出させてきた。
しかし、誰もが喜んでそうしてきた。一度も不満の声を聞いたことがない。
だから、そろそろ神様が、J.S.Foundationのお金を使っていいよといってくれたのだと思う。吉岡秀人