J.S.FOUNDATION

活動報告

2025.12.11 UP

こんにちは!
いつもJ.S.Foundationをご支援くださりありがとうございます。

昨年よりご支援を開始した北海道こどもホスピスプロジェクトへ、1年間の「くまさんち」活動費用(受け入れ対応看護師費用、こどもたちのイベント費用等)として811,200円をご支援させていただきました。
「くまさんち」は、北海道大学病院や札幌医科大学病院に小児がんなどの治療のために入院しているお子さんと、付き添いのご家族のための滞在施設です。
北海道内は移動距離が長く、車やJRで数時間かけて通院・入院されるご家庭も少なくありません。
この施設では、病気と向き合うお子さんたちはもちろん、ご家族も治療の前後などに訪れ、安心してこどもらしい時間を過ごしています。

このたび、北海道こどもホスピスプロジェクトよりコメントをちょうだいしましたのでご紹介いたします。

認定NPO法人 北海道こどもホスピスプロジェクト
「くまさんちのクリスマス」

初代「くまさんち」から引っ越し、現在の「くまさんち」になって2回目のクリスマスを迎えようとしています。
「くまさんち」は、小児がんをはじめとする生命を脅かす病気の子どもが、入院治療中の外泊や病院受診の前後に、家族とゆっくり過ごせる場所として利用してもらっていますが、治療の変化とともにその利用も様々です。

今年、治療が外来でも可能になった白血病の男の子(5歳)と家族は外来治療を選び、2週毎に道南の街から片道4時間かけて札幌市内の病院へ通っています。
土曜日に家を出発、夜ご飯の頃、「くまさんち」に到着し日曜日にゆっくり休み、月曜日の朝から受診、治療を受けその日のうちに4時間かけて帰宅 … お父さんが頑張って運転し7歳のお兄ちゃんも一緒に来ています。

子どもが病気になったとき、多くの場合その子の治療のために“家族総出”状態になります。
先ほどの家族は弟とお母さんが何週間も入院し、お父さんとお兄ちゃんが自宅で待つという離れ離れの生活よりも、2週毎に家族全員で2泊3日移動することを選択しました。
ただ、これを半年以上続けるのは簡単なことではありません。

子どもの治療が続く中、大切なことの1つに“家族の絆”があると私たちは考えます。
家族の絆が安定することで治療を頑張り続けることが出来る、だから「くまさんち」は治療を頑張るこどもと家族の“家族の時間”を支えたいと思っています。
「くまさんち」は今、クリスマスバージョンのお部屋になっています。
治療のために来る時だからこそ、家族みんながホッとできる場でありたい、そこに少しだけ楽しい時間を添えたい… 「くまさんち」には、一足早くサンタクロースから絵本のプレゼントが届きました。
こどもたちは気に入った絵本を選びます。
治療のためお母さんと2人でやってきた7歳の女の子は、家で待つ弟、妹の分の絵本も真剣に選んでいました。
そこには、離れていても家族を想う時間があります。

「うちの子は、くまさんちが大好きです」と言ってくださるお父さんの言葉が嬉しく、こどもたちの顔を思い浮かべながら、次の飾り付けやおもちゃの準備をまた始めています。
J.S.Foundationを通しての皆さまからの御支援は、「くまさんち」を利用する子どもたち・家族の“家族の時間”のために大切に使わせて頂きます。

J.S.Foundation事務局

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