- 2007.04.27 UP
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ご無沙汰しておりました。
皆さま、お元気ですか?
J.S Foundationには各NGO団体から2006年度の事業報告書が届いております。
ピースウインズ・ジャパンのアフガン担当者からは婦人支援センターの第3次の卒業式のDVDが届きました。
この職業訓練所で洋裁や刺繍などの技術を学んだ女性たちが、「収入の手段が増えただけでなく、識字教室も兼ねているので自分や子供の名前が書けるようになった」と、インタビューに答える顔は輝いていました。ネパールからは太陽熱発電事業により、難民キャンプの夜の治安が少し改善したとのコメントと共に、工事の様子や外灯の下で楽しそうに遊ぶ住人の姿を写したDVDが届きました。
ただ、最近、地元の住人と難民の間で衝突があり、一人の犠牲者がでたとのことでした。
難民が燃料用に木を無断で伐ったことや、食料を得るため土地を耕したのが原因だとのことです。そして、スーダンの子供たちのマラリア予防接種の支援も3月からスタートさせました。
協力してもらっている団体は、ロシナンテスという現地で精力的に医療活動に携わる川原医師が率いるNGO団体です。皆さまからの善意がこのようなプロジェクトを通じて、ワクチンになり、外灯になり、アフガンの婦人たちにプレゼントされたミシンとなって活かされていることを報告できることは代表としては嬉し限りです。
数多くのボランティア団体があるなかで、J.Sを支持して下さる厚意に感謝すると共に、私たちも初心を忘れないように心がけていきます。
悲惨なNEWSがたて続けに起きています。
人が持つ負の破壊力に、私はただただ恐怖を覚えます。
暴力という愚かな力は、ネガティブな心を育て易くするのでしょうか?
今は無力感に包まれています。
しかし、「人間だけが不可能を事をなし得る」と、昔読んだゲーテの言葉を信じて希望だけは見つけたいと願っています。
そして、亡くなられた長崎市長をはじめ、沢山の先輩たちが歩んできた、平和への道しるべを見失うことのないように努力していきたいと思います。J.S.Foundation代表 佐藤佐江子