J.S.FOUNDATION

活動報告

2024.10.09 UP

いつもJ.S.Foundationを応援いただきありがとうございます。
横浜こどもホスピスプロジェクトからの要請を受け、命が脅かされる病気や重度の障害(LTC: Life Threatening Condition)を持つ子どもたちの「きょうだい」のためのキャンプイベント開催費用1,125,436円をご支援させていただきました。
日頃「きょうだい」たちは、LTCをもつ子どもの病状や家族が揺れ動く様子に不安や恐怖、悲しみを抱いています。
また、自分が家族の力になれないことに対する無力感や不全感から、自らの存在価値に苦悩し、自分だけ健康でいていいのか?と罪悪感を抱くといったことも少なくありません。
入院している子どもの「きょうだい」のうち3 割以上が、情緒と行動に問題を抱え、本来は心療内科の助けを必要としている実態が日本では報告されています。
「きょうだい」たちが、
①活動を通じて、同じような状況の仲間と出会うことで、不安や孤立感を軽減し、自分らしく過ごせる場所があることに気が付く。
②安心の空気感の中でチャレンジや自己選択や自己決定の場面を通して、自信や自己肯定感の獲得につなげていく。
そんな場を提供することを目的とした今回のイベントに私たちは賛同し、ご支援をさせていただきました。
イベントは夏休み期間に行われ、主催4団体よりお言葉を頂戴しましたのでご紹介させていただきます。

この度は、『こどもホスピス きょうだいサマーキャンプ2024』にご支援いただき、誠にありがとうございました。
全国には難病や重い障害を抱えるこどもが約20万人、さらに生命が脅かされる病気や重度の障害(LTC: Life Threatening Condition)を持つこどもが約2万人いると言われています。
LTCのこどもたちは「治るまで」「仕方がない」と、多くの制限や我慢を強いられる生活を送っています。
そして、LTCのこどもに周囲の注意や関心が向かうことが多いため、その「きょうだい」たちもまた、我慢を強いられることが多く、様々な心理社会的な負担を負う状況にあります。
そこで今回、北海道・横浜・愛知・TSURUMI(大阪)のこどもホスピスプロジェクト4団体が合同で、きょうだい支援の第一弾として「きょうだいサマーキャンプ」を企画しました。
参加する「きょうだい」たちには、自分が主役となる場で、信頼できる仲間や大人の存在を感じ、自分を大切にする時間を過ごしてほしいと考えました。
今回のキャンプには、重い病気(小児がんや心疾患、先天性疾患など)や障害のあるこどもたちのきょうだい、小学校4年生から中学校3年生までの計13名(横浜3名、愛知5名、大阪5名)が参加しました。
初対面の子どもたちは緊張しながらの参加でしたので、事前にオンラインで顔合わせ会を開きました。
そして当日、各空港に集合した子どもたちは緊張した表情でしたが、すぐに打ち解け、肩を組んだり雑談をしたりしながら仲間意識を深めていきました。
4日目の最後には、これからもつながっていたいかけがえのない仲間となり、別れ際には連絡先を交換し、キャンプ終了後も交流を続けています。
ご家族にとってもこのキャンプは意義深いものであったことが、アンケートの結果からも読み取れました。
自然体験や仲間との時間を通じて、親以外の信頼できる大人と過ごしたこと、新たな仲間と絆を深めたことで、将来何か困った時にも相談できる仲間ができ、「一人ではない」と感じられるようになったことは、このキャンプの目的の一つを達成できたと感じています。
同じ境遇の仲間と出会い、自然の中で自分自身と向き合う貴重な時間を過ごすことができました。
このキャンプでの経験は、参加した子どもたちの心に深く刻まれ、今後の人生の大きな糧となると確信しています。
「きょうだい支援」はまだ始まったばかりです。
これからもこの活動を継続していくことが大切だと考えております。
引き続き、こどもとご家族の笑顔を一緒に支えていただけますと幸いです。

NPO法人北海道こどもホスピスプロジェクト
認定NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクト
公益社団法人こどものホスピスプロジェクト
NPO法人愛知こどもホスピスプロジェクト



J.S.Foundation事務局

◀︎ BACK