- 2024.06.27 UP
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こんにちは。
「横浜こどもホスピスプロジェクト」に続き、この度、「北海道こどもホスピスプロジェクト」へ50万円のご支援をさせていただきました。
病気に立ち向かう子どもたちはもちろん、彼らのご家族のお役に少しでも立てればと願います。
理事長の奥田様、理事の白坂様よりお言葉をちょうだいしましたので、ご紹介させていただきます。J.S.Foundation事務局
この度は、「NPO法人 北海道こどもホスピスプロジェクト」をご支援頂きありがとうございます。
ホスピスというと終末期を連想される方も多くいらっしゃるかもしれませんが、本来、ホスピスには『お客様をあたたかくおもてなしする』という意味があります。私たちはこの精神を生かし、いのちに限りのある、生命を脅かす病気とともにあるこどもが、病院と自宅以外の居場所として、安心して遊び学ぶことができ、こどもとしての時間を十分に持つことのできる育ちの場をつくりたい、またきょうだい、家族にとっても安らぎの場となるような環境をつくりたいと考え、北海道でのこどもホスピス設立を目指して活動しています。私たちの活動は、大きく2つの柱があります。
一つは季節に合わせたイベントの実施で、重い病気や障害のために経験できることに制限がないようキャンプなどの野外活動やクラシック音楽会を開催し、家族みんなで楽しめることを大切にしています。
二つ目は「くまさんち」運営です。
「くまさんち」とは、小児がんをはじめとする生命を脅かす病気と共にあるこどもが入院治療中の外泊や病院受診の前後に家族とゆっくり過ごせる場所として利用してもらっています。ここは、支援者のお申し出により、札幌市内マンションの1室2LDK を家賃は無償でお借りし、2022年10月より運営しています。
北海道は広く、関東1都6県、四国、中国全県を合わせた大きさです。しかし北海道で小児がんを専門に治療する病院は、札幌市内に集中しているため、北海道内各地から、こどもが治療や病院受診のために車で片道4〜5時間かけて通っています。
家族の中のこども1人が入院すると多くの場合、お母さんも一緒に付き添い、お父さんときょうだいは自宅で留守番をしています。小児がんの放射線、抗がん剤治療では1クール数週間単位に及ぶため、その間、家族はバラバラの生活を送り、少しできた自由な時間も、自宅と病院が車で4〜5時間も離れていては簡単に往復できず結局、治療が最後まで終わるまで、家族みんなが顔を合わせる機会もほぼありません。私たちは、このように現在治療を頑張っている病気と共にあるこどもと家族が安心して立ち寄り、こどもとしての時間を十分に持つことができる「第二のお家」として「くまさんち」を運営しています。広い北海道中から治療を求めて来るこども、家族を支援するために、この活動は必要だとこの1年半の運営から実感しています。
この度、J.S.Foundationを通しての皆さまからのご支援は、この「くまさんち」運営にかかる維持・光熱費や利用されるこども、家族の誕生日飾り・プレゼント、気持ちよく過ごしてもらうための備品購入などに大切に使わせて頂きます。
病気とともにあるこどもと家族の大切な時間を、皆さんと一緒に支えていきたいと思っています。皆様からのご支援とお力添えに大変感謝いたします。