- 2023.09.14 UP
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世界中で災害が頻発しています。
北アフリカに位置するリビア国において、暴風雨による大雨でダムが決壊、多数の犠牲者と行方不明者がいることを、政権の内務省が9月12日に発表しました。
最大の被災地となった東部デルナを中心に、14日現在亡くなった方は7200人、負傷者は8300人となっていますが、行方不明者が未だ多く、死者は2万人に達する恐れがあります。また、亡くなった方の遺体の回収が進まず、今後感染症が拡大することも危惧されています。
現在、通信回線が途絶えるほか、停電や断水もあり、捜索や救助は難航している状態です。
町の大半が飲み込まれ、建物も崩壊し津波と同じような光景に心が痛みます。リビアは中東民主化運動「アラブの春」後の混乱で内戦状態に陥り、2020年の停戦後も、首都トリポリを拠点とする暫定政権と東部トブルクを拠点とする勢力が併存し、非常に不安定な政情です。
そのような複雑な政治情勢の中、UNHCRは今回の暴風雨と洪水の被害に対し、
・ベンガジにあるUNHCRパートナーの倉庫に5,000人分の非食糧物資を発送
・緊急ホットラインの開設に加え、被災地の避難民を支援するチームの派遣
と既に活動を開始しています。
今回、我々は被害の大きさを鑑みUNHCRにリビア洪水被害対策費として300万円を託しましたのでご報告させていただきます。
一人でも多くの方の命と心が救われますように。J.S.Foundation事務局