- 2022.03.15 UP
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J.S.Foundation事務局は3月12、13日の2日間、福島県と宮城県を訪問いたしました。
福島県南相馬市の小中学校に設置させていただいたソーラー街路灯の確認のため、仙台駅からレンタカーで常磐自動車道を南へ向かいます。
最初に訪れた原町第二中学校では、お電話で入校をお願いした際ご対応くださった先生が出勤なさっていました。
正門付近の2基、校舎と体育館をつなぐ渡り廊下付近の1基を案内してくだり、「街路灯で安心して生徒が下校できていますよ」とのお言葉を頂戴しました。また、原町第三小学校では、校庭脇とプールのそばに計2基、石神第二小学校では校舎と校庭の間に2基を確認することができました。土曜日の昼間ということもあり、両小学校とも地元のクラブチームでしょうか、野球やサッカーの練習が校庭で行われ、子どもたちの元気な声が響いています。
災害が発生した場合の避難場所となることから、被災を免れた小中学校へ街路灯の設置をさせていただいたのですが、どの学校の街路灯も子どもたちの生活をずっと見続けてきたことと思い、暖かな気持ちでいっぱいです。
直前でのお願いにもかかわらず、学校への訪問をご快諾くださった各学校の先生方には改めてお礼申し上げます。仙台への戻りは高速道路を使わず国道から県道38号に入り、宮城県亘理郡山元町の震災遺構 中浜小学校を訪問しました。震災当時、中浜小学校の屋上で一夜を明かした児童や先生方は、自衛隊のヘリにより全員救出されたとのことですが、津波による甚大な被害を受けた山元町では600名を超える方が亡くなりました。瓦礫となった学校、2階部分にある津波到達位置のしるし、かつて住宅がたくさんあったと聞く海沿いまで広がる何もなくなった土地。時間が止まってしまったような感覚になります。夕方、閉館が迫った時間となっても多くの方が中浜小学校を訪れていました。夕日に染まった校舎を前にした感情を今でもうまく表現できませんが、訪れた方一人一人が心の中に何かを持ち帰ったことと思います。
今回の東北訪問には、活動報告でも何度か紹介した、東日本大震災支援時からの我々の仲間である女の子も同行してくれました。
震災発生時はまだ小学校入学前であった彼女も今では高校生。
後半、宮城県内の報告は彼女の目線で伝えてもらいたいと思います。
J.S.Foundation事務局