J.S.FOUNDATION

活動報告

2004.08.05 UP

暑中お見舞い申し上げます。
地球的規模の異常気象が今年もさまざまな災害をひき起こしています。
国内では新潟、福井、西日本、四国などの集中豪雨による大きな被害が報告されています。
インタビューに答える被災者の言葉が耳に残りました。
「80年生きてきたけどこんな凄い雨は初めてだ」「信じられない雨量だった」と。
地球温室化、環境破壊問題が「待ったなし」の深刻な状況にあることは、今を活きる私たちには目を背けられない問題です。
気づかぬふりをして過ごす快適な生活習慣。
せめて今日だけは車はやめ、クーラーは切り、部屋の照明は月あかりで、と公共広告機構のCFのようにすごしてみようかな?
などとボ―ッとしていたそんな中、こんな格好いい人がでてきて嬉しかった。
「えっー、そのひと当選した2億円の宝くじをそっくりそのまま寄付をしたの?その人すごいよねぇー、わたしが同じ立場だったら果たしてそんなことができるだろうか?たぶん半分はとっておくよね、」などと話していたら娘曰く「お母さん、J.Sの代表でしょう!!」
集中豪雨で大きな被災を受けられた福井県の人たちには、こんな優しいこころを持った人が応援していることは、こころ温まるニュースだと思います。
また、大勢のボランティアが被災地に入りお手伝いをされていました。
95年1月17日の阪神大震災はとても不幸な出来事でしたが、私たちはそこからいろいろ学習し、確実な市民ネットワークができたことは心強い限りです。
J.S.foundationも、皆さんの心と共に7月21日に新潟県の「中之島災害対策本部」と「三条市7月13日水害義援金」へそれぞれ¥500,000-ずつ復興支援のために協力させていただきました。
福井県に関しては7月26日渋谷区役所に相談に行きましたがその時点では現金箱のみということでしたので協力できませんでした。

さて、話は変わりますが、7月22日中野ZEROでの「いま私たちがイラクでできること」という集会に行ってきました。
イラクが心配でさまざまな国内のNPO団体にコンタクトをしたのですが確かなルートが見つからなかったからです。
その集会のなかでの、イラクで人質になられてしまった高遠菜穂子さんの話しは説得力があり、スライドに写し出される市民の惨状は酷いものでした。
あの封鎖されたファルージャでアメリカ軍は何をしていたのか?
でも「アメリカが悪いと私が憤れば、イラク人はそうだと怒って報復に走る。そして若者や子供が死んでいく。
だから私は人質になったときも、アメリカを恨むなと言いつづけた。」と涙ながらに話されていました。
そして「憎しみの連鎖がある限り解決の糸口は何も見えないのです。」と言いながら、「自爆をも覚悟のうえで若者が死んでいく、その心の闇は深い」とつぶやいていました。

今、日本が様変わりをしても良いと考えている人が本当に多いのでしょうか?
「経団連」が武器の輸出の許可を政府に働きかけている、との記事を目にすると「日本の平和主義」はどうしたの?と不安になります。

最近、私がはまっている「冬のソナタ」のなかで主人公に「ポラリスって知っているよねぇー。
ポラリスは季節に関係なくいつも同じ場所で輝いている。だから道に迷った時にはー」と語りかける台詞があるのですが、戦後の日本にとって憲法第9条は、ポラリスのように、この国が迷いそうになる時も、平和への道しるべとなり、他国の人々を傷つけることなく、暮らせる方向に導いてくれていたのだと思います。

活動報告
6月3日、ネパールのダマックにあるUNHCRブータン難民キャンプのこどもたちの教育プロジェクトに¥2,000,000-使わせていただきました。
このプロジェクトは、昨年から立ち上げ合計¥5,000,000-となりJ.S .Foundationにとり大きな救済事業となりました。
私たちは現地に出向き沢山の成果を目にし、又、UNHCRの現地のフィールドサービスの職員の報告も随時受け、大きな成果をあげている様子が見てとれ、嬉しいかぎりです。
これもまた、さまざまな人達の温かな御支援のおかげです。
現地の子供達にかわり、皆様に「有り難うございます」とお礼を申し上げます。
また、6月25日、「国境なき医師団」と、アフガニスタンの被災者の医療に役立てて欲しいと相談し、¥1,000,000-を使って頂きました。

最後にこんなに可愛い写真が届きました。

J.S.Foundation.代表 佐藤佐江子

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