- 2003.06.19 UP
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イラク戦争も短期間で終わりました。
是々否々はともかく、一日も早く穏やかな市民生活が送れる事を願うばかりです。
果たしてこの戦争に大義はあったのでしょうか?「戦争は平和時に準備される」と昔から言われています。今の日本はどうも「どうすれば戦争に参加できるか?」とさかんに思案投げ首と言う状態に思えるのは私だけでしょうか。
イラクの大量破壊兵器が未だに見つけだせないこの状況を、この戦争にいち早く賛同した国の責任として、正しい検証を進め私達に報告して欲しいと思います。
4月25日に渋谷にある国連大学でUNHCR主催のアフガン難民キャンプにてフィールドワークをしている方々の報告会があり、出席してきました。
「様々なボランティア組織の応援があればこそ私達は現地で活動出来ます」と挨拶されていましたが、マイナス40度という砂漠や荒れ地のような過酷な現地に赴いて現場活動して下さる若い方々とお話ができました。
多分、私のいじわる心からですが「こんなにも人災が続くと嫌になりませんか?変な言い方すれば天災の方がまだ納得しやすい」というと、彼女は二ッコリして「どんな現場でも避難民の隣にいて共に励ましあいたいし、自分達を必要とする人がいるならどこまでも行きたい」と。
J.S.Fの代表としては軽はずみなことをいったなと後悔しつつも、いつになれば人災が少なくなるだろうとも感じているのも事実です。会の最後にイランの監督の映画『少女の髪飾り』が上映され、イラン国境にあるアフガン難民の生活が描かれていて、興味深い映画でした。
J.S.Fの活動としまして、4月2日付で、継続してサポートしているAMDAのネパール疎村の保険教育(フェイズ)に15年度分として¥434,000-を支出。
又、5月17日スリランカ南部で起きた大洪水に対してAMDAより緊急支援の要請を受け、救援物資の一部として¥665,219-を使わせて頂きました。
この金額は、医薬品、ウォーターポンプ、ワクチン保存用クーラー等の購入費に当てて頂きました。先日、フジテレビの『世界がもし100人の村だったら』というドキュメンタリーを娘と観ました。
アフリカの少年兵、ロシアのストリートチルドレン、インドの絨毯織りの労働力となり学校にも行けない幼い姉妹等の日々が写し出され改めて貧困の歪みが弱者へいく現実に、番組を見終わった後も重苦しくなりました。UNHCRからアフガン帰還難民住宅プロジェクトの様子、AMDAからはネパール子供病院の子供の病室が明るくなった様子の写真が届きましたので皆様に御紹介致します。
最後に浜田さんがコンサートをお休みしているのにも関わらず、大勢の方の変わらないご支援深く感謝いたします。
J.S.Foundation.代表 佐藤佐江子