J.S.FOUNDATION

活動報告

2003.04.07 UP

満開の桜の花で各地が、なんとなく幸せな、華やいだ雰囲気になっています。
桜の木のしたで家族連れが、楽しそうにお弁当など広げながら………というのに、J.S.Fには沢山の方から「イラクの子供達が心配です。なにかできることはないか?」「反戦集会に参加しています。でもなにも変わらないので虚しいです。」等のメールが届きます。
私も何ケ所かの集会に参加していますが、貴方と同じような無力感は当然ありますが、日本の首相が、様々な兼ね合いがあるにせよ『国益』と言う名のもとにアメリカを支持し、罪のない人々が虐殺されつつある現実に、目をつぶって欲しい、と私達にか細く囁きますが、しかし、それが自分の意に反するなら、自分に合う方法で、反対運動をするしかありません。
「NO WAR」とかかれているバッチを胸につけている人もたくさん見かけました。

「国益」とは一体何なのか?と考えこんでしまいます。
フセイン体制に沢山の批難が集まっているのは周知の事実であり、許されるものではありません。
しかし侵攻する国々の兵士や、侵略される国の人達のたくさんの生命を犠牲にしてまで守らなければならない日本の『国益』とは……….
Technorogyの進歩で凄まじい進化を遂げる戦争兵器類、その進化に人間の英知や抑制力が追い付かないのが悲劇なのでしょうか。
「衝撃と恐怖」作戦とは、アメリカもよくもこんな恐いネーミングをつけたものです。
圧倒的な軍事力の前に逃げ場さえ失ってしまう市民の恐怖は計り知れません。
他でもなく恐怖を味わうのはイラク政権の中枢にある人達ではなく、なんの落度もなく暮らす市民です。
どんな戦争にも正義など存在しないことを誰でも知っているのに、幾世代にも渡り、繰り返し、繰り返される愚かさに、その時代の権力の座にいる人達はいつ頃気がつくのでしょうか?

今は、1日も早くこの戦争が終結し、被災した人達の元に、国際的な人道援助の手が差し伸べられることを願うばかりです。
J.S.Fにも何件かのNGOから協力の依頼がきていますがアフガンの人達のこともあり難しいところです…。

たくさんのメールを送ってくださった方への、これが返信です。
ありがとうございました。

J.S.Foundation.代表 佐藤佐江子

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