J.S.FOUNDATION

活動報告

2019.07.26 UP

こんにちは。ルンタプロジェクトの中原さんよりメッセージが届きましたので、ご紹介させていただきます。2016年より3年間支援をさせていただいたプロジェクトの報告になります。

J.S.Foundation事務局

売られた少女109人を救出、200人以上に職業訓練を実施NPO法人ルンタプロジェクトは、2016年7月より2019年6月末までの3年間、J.S.Foundation様の全面的な資金援助により、ネパールから売られた少女を救出し、自立のために職業訓練を行う事業を実施してきました。
その結果、現地団体シャクティサムハと協力し、ネパールからインドの娼婦街に性奴隷として売られた少女109人を救出し、家族の元へ連れ戻すと同時にシェルターで保護し、自立のための職業訓練を200人以上に実施することができました。
これらの事業は私、中原自身が現地に常住し、事業を直接指示してきたことで実現しました。
「囚われの少女を救出する」事業は、現地団体シャクティサムハにとっても初めての経験で、ルンタプロジェクトの要望により実現しました。インドスタッフによる綿密な調査のもと、地元警察と連携し(これが一番難しい!)、娼婦街の強制一斉捜査を行い、初年度は12人、次年度は32人、そして今年度は65人ものネパール人女性を救出することに成功しました。
警察の踏み込みで、ネパール人だけではなく囚われの身となっていたインド人、バングラデッシュ人、スリランカ人なども同時に解放されました。
国籍を超えて3年間に200人以上の女性を解放したことになり、大きな成果を上げることができました。
しかし母国に無事帰還できても、家族や村に受け入れてもらえないケースもあります。
その場合、シャクティサムハが運営するシェルターホームに保護され、生活しながら職業訓練を受けることもできます。
シェルターには人身売買の被害者や、児童労働から救出された少年も収容されています。
ルンタプロジェクトでは3年間で200人以上の女性に、手工芸中心の職業訓練の機会を与え、さらには手工芸品を独自に販売する直営店もオープンすることができました。
同時に、彼女たちが製作した商品を、ルンタプロジェクトのネットショップで国内販売することもできるようになりました。もちろん商品の売上は支援に当てられます。
貧困により、10人に1人がわずかなお金で娘を売るという悲しいネパールの現実。
今も年間に1万人もの少女がインドへ売られています。
私たちができることはほんの微々たること。それでも救出された女性は、「救われてよかった。自由になりたかった。今は幸せです。ありがとうございました」と笑顔で答えてくれます。
このような喜びがあるからこそ、今日まで続けることができました。
もちろん、少女たちの「ありがとう」は、J.S.Foundation様と支援していただいたみなさまへの言葉です。
この場をお借りして、心より感謝いたします。
なお囚われの少女を救出するこの事業は、年々と成果が伸び、救出を求めている少女たちが数多くいることから、引き続きルンタプロジェクト独自に継続することになりました。
これからも浜田省吾氏のファンのみなさまからのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
彼女たちが感謝の気持ちを込めて手作りしたスカーフやショールなど、ぜひ羽織ってみてください。

http://lung-ta.org

NPO法人ルンタプロジェクト代表 中原一博

贈られてきた浜田省吾オリジナルTシャツを配られ喜ぶ、シャクティサムハのスタッフと救出された女性たち。

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