J.S.FOUNDATION

活動報告

2014.04.04 UP

3月25日、J.S.事務局は福島県双葉郡一帯を廻ってきました。
福島に入る今回のメンバーは、40歳以下は最初から外しているため、我々の中では若手の内藤順司さん、岩熊さん、内藤さんの友人の沖縄から駆けつけた映像ディレクターの森さんと、最強の強面メンバーの珍道中。
検問所でのチェックでは「私たちは決して怪しい者ではございません」と大人しく応じているのですが、度重なる身分証明書の提示を求められると、「ここは日本ですよね?私たちは日本人ですよ。そもそも日本にこんな場所があるのはおかしくないですか?」と、責任も無い検問所のお兄ちゃんに話しかける。

いわき市から国道6号線を広野町、楢葉町、双葉町、浪江町と辿っていくのですが、本当に豊かな自然があり穏やかな時間が流れていたであろう町で目にするのは、除染作業に従事する沢山の人。そして検問所に配置されている沢山の民間警備会社の人たち。

楢葉町と富岡町の担当者との打ち合わせ。J.S.Foundationは楢葉町には特別学級仮設プレハブ教室を、富岡町には震災被災児童への支援をしましたが、今なら「灯りを灯したい」というJ.S.の願いが叶うかもしれないと思い、「教育関係の場所に灯りを灯したい」という趣旨を丁寧に説明。

「灯りを灯したい」は、この先どれほどの時間が流れれば帰還できるのか分かりませんが、「あなたのことを忘れてはいません、想い続けています」と伝えたいのです。

打ち合わせの結果、富岡町は平成29年3月までは帰還しない宣言をされているので、小、中学校4校を廻ったのですが、ソーラー街路灯設置は難しいと判断しました。
確かに無知な私でも線量の高さが気になりました。
楢葉町は教育総務課の担当者と現地に行き、楢葉南小学校3基と生徒達が現在通学しているいわき市の仮設校舎に3基設置を決めました。

その後、浪江町に入りましたが、11月に来たときと何も変わってませんでした。
でも、浪江小学校の街路灯は美しかったです。
灯りがつき始めると「ワッー」とみんなが嬉しそうな顔をし、握手をしていました。
この日も浪江の夕陽は住む人の無い町を染めていました。

J.S.Foundation代表 佐藤 佐江子

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