J.S.FOUNDATION

活動報告

2012.02.06 UP

寒い日が続いていますが皆さまが住む町はいかがですか?
日本海側の豪雪。その地域にお住まいの方はご苦労なさっているだろうと案じております。

J.S.Foundationの「移動図書館」チームは1月26日と30日に岩手県の釜石市に行ってきました。
釜石市は仙台のベースキャンプから車で3時間半ぐらいかかります。
釜石までの道は辺り一面雪に覆われていて風も強く、この地方の季節の厳しさを体感しました。
温度計はー6度を表示。でも釜石までの道路の行き先表示を読むたびに、「ここを左にいくと平泉だ。冬の平泉も綺麗だろうね」「あっ渋民だ。石川啄木だね。たわむれに母を背負いて・・・
親孝行しようと思った時には親がいないじゃあ遅いからね」と隣にいる息子をチラ見。
「ここは水沢じゃん、小沢一郎さんの選挙区だね」などと過ぎ行く風景を眺める。
そんなこんなの中、やっと釜石に到着。
訪れた保育園は、釜石保育園・こうとう保育園・釜石神愛幼稚学園・中妻子供の家保育園・釜石保育園平田分園の5カ所。
どの保育園の方も「東京からわざわざ来てくれて有難うございます」
「欲しかった絵本がたくさん入っていて本当にうれしいです」とお礼を言われますが、その度に絵本をJ.S.Foundationに届けてくださった皆さまへの感謝の言葉だと受け止めております。
ただ最近は訪ねる時間帯が子ども達のお昼寝時間にぶつかることが多く、子ども達に会えないのはちょっと淋しい気がしています。
これからはもう少し訪問時間も考えないといけないのか?の宿題ができました。

途中通った釜石の海岸線は陸中海岸国立公園と言われているだけあって、とても美しい海が続いています。
その一角に「釜石大観音」の巨大な観音像が目につきました。
海を見守るその観音像を見上げながら「この観音様は3月11日の津波をどんな気持ちで見ていたのだろう?知りたいな」と言った佐藤君の言葉に胸が詰まる。

釜石保育園の先生方。
釜石保育園は津波の被害を受け、別の場所に保育園を移しやっておられます。
釜石のいろいろな場所に貼られていた「共にがんばりましょう!!」のカレンダー。
中妻子供の家保育園の先生方。
欲しかった絵本が入っていてとても喜んでくれました。
釜石保育園平田分園の先生方。
お昼寝時間に訪れましたが寝付けない子どもたちと一緒にハイチーズ!

釜石大観音から海を眺める。

J.S.Foundation代表 佐藤 佐江子

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