J.S.FOUNDATION

活動報告

2012.01.27 UP

年末休みを利用してミャンマーに行ってきました。
以前よりサポートしているNPO法人「ジャパンハート(http://www.japanheart.org)」の
ワッチェ慈善病院とヤンゴンにある子ども保護施設「Dream Train」です。
「Dream Train」では大阪のガールスカウトの高校生、大学生8名と一緒になりました。
このグループは子ども達が喜びそうな遊びを計画していて本当に楽しい時間を一緒に過ごしていました。
「大玉おくり」、「玉入れ」の班別競技ではみんな夢中になり、勝った班の盛り上りは見ていただけの私もついガッツポーズ!
この大阪から来た学生たちを見ると、「最近の若者は内向き思考」と言われているがそんなことは無いと感じました。
昨年訪れた時は、開所そうそうでしたので52名でしたが、現在128名の大所帯になっていました。
みんな元気でよく食べ、よく勉強をし、よく遊んでいました。そして年長の子どもが年下の世話をよくしていました。
私はここで何をしていたか?子ども達とよく昼寝をしました。
昨年12月20日は雪降る陸前高田市と大船渡を訪れていて気温は限りなく0度に近く、ここミャンマーは35度前後の暑さ。
さすがに寄る年波の私はこの温度差にアップアップし、お昼寝はとても大切でした。
1年ぶりに訪ねたこの施設は、男子棟と女子棟に分かれ、職員の寝泊まりする場所も確保されていました。
たくさんの人たちのサポートがあり環境は目にみえて向上していました。ただこのような施設を訪れる度に、「吉岡先生に救われた子どもは良かったけど、まだ吉岡先生に探し出してもらってない子どもは?」と、考えてしまいます。

大阪からのガールスカウト
子ども達に大盛り上がりの玉入れ

ここの子ども達は本当によく勉強します

ワッチェ慈善病院は、ヤンゴンから空路1時間30分ぐらいでマンダレー空港に着き、そのあと車で40分で到着します。
ヤンゴンのスタッフに「佐藤さん、バスで9時間ぐらいですから問題ないです」とさらりと言われたが、「歳が歳だけに路線バスは無理無理」と飛行機で移動。
そういえば昨年訪れたときは難破船のような船旅で8時間。
あまりの寒さにずっと船内を歩いていた人もいたなーと思い出す。

このバスが9時間かかるマンダレー行きのバス

久しぶりに吉岡先生に会う。吉岡先生はこの時、12日間で203件の手術が待っており、仮眠用に寝袋を手術室に持ち込み頑張っておられた。そのためスタッフは2、3時間の睡眠しかとれず、「この人たちはどうやってモチベーションを保っているのだろう」とその過酷な環境のなか考えてみた。
答えは簡単で吉岡先生を絶対的に信じていて、またとにかく患者さんの笑顔が見たいの一念が支えなのだろう、と理解した。
そんなお忙しいなか、吉岡先生に屋台でお茶を御馳走してもらい、これからからの日本は…などと話をする。
一致した点は、最近の日本は世界に尊敬されない国になってしまったということ。
もう1度ODAのやり方を変えなければ…

吉岡先生と看護士の河野さん
前日に口唇裂の手術をした子ども

病院の前の喫茶店

J.S.Foundationは2010年度予算として250万円を支援金として協力しています。
詳細はジャパンハートから報告書を受け取り次第ホームページに立ち上げますが、皆さまのご協力のおかげでミャンマーの子ども達561人がジャパンハートのご協力により新しい生活に入れています。
勿論、すべての人が無料ではなく、スタッフの厳しい調査のうえ、治療費が負担できない子ども達の実費を2008年からJ.S.Foundationは援助しています。
余談ですがジャパンハートは吉岡先生はじめボランティアでミャンマーに赴く医師、看護士はすべて経費は自己負担で活動しています。
無給だからどうだとは思いませんが、まぁそれにしても大変だなーとつくづく感じます。
そして誰かの役に立つというのが天命のようで、自身の欲は二の次のような生活。
長い間そんな吉岡さんの生活を知っていたので、「吉岡先生みたいな人は他人の旦那だったらいいけど、自分の旦那だったら最悪だわ」と最大限の尊敬の気持ちを言ったつもりなのに、吉岡先生がそのときのやりとりを自分のブログ(http://japanheart.exblog.jp/)に書いていて、文章を読んだ人は誤解するな、と会話と活字の落差が気になりました。

J.S.Foundation代表 佐藤 佐江子

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