- 2011.07.27 UP
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7月22日、絵本プロジェクトのため福島県・南相馬市と相馬市を訪れました。
南相馬市は警戒区域、緊急時避難準備区域、計画的避難区域に指定されている場所があるためか、外出しているひとはほとんど見られませんでした。
町の中心部から車で10分くらいのところに原町火力発電所があります。
この施設も津波の直撃により大きな被害を受け、貯蔵されていた原油の一部分は海に流れ、いまだに復旧の目処が立たないそうです。発電機能を失った火力発電所はまるで巨大な怪物の亡骸のように見えました。
町の家々には注連縄(しめなわ)が張られています。
対照的な町の風景は、「本当の豊かさや幸せとは?」、そんな人間にとってのテーゼを突きつけられているように感じました。
この巨大な怪物によって我々が享受しているモノの真意と、そのために支払う代償の大きさをもう一度考えざるをえないと強く思いました。7月27日に相馬市の保育所数カ所に絵本を届けに行く予定です。相馬市は放射線の線量が高く、こどもを外で遊ばせることが出来ないので、「とても絵本は助かります」と保育士の方々がおっしゃっていました。
J.S.Foundation事務局