- 2010.07.29 UP
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暑中お見舞い申し上げます。
連日の猛暑、みなさまにはどうぞお体にお気をつけて!
今年も7月上旬から、九州、中国、東海、そして私が住んでいる東京などで豪雨による被害が多発しました。
昔に比べて私たちを取り巻く住環境が目覚ましく様変わりをしていて、どのくらいの雨が降るとこうなる、という自然に対する知識にズレが起きているような気がします。
被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。先日、事務局に新潟県長岡市から2004年7月13日に起きた水害の報告書が届きました。
ホームページの活動報告(2004年8月5日にアップしています)に書きましたが、この年は各地で大規模な被害があり、J.S.Foundationもみなさまのお気持ちとともに支援をいたしました。
どんな災害でも被災された方々が、以前のような生活を営むには長い歳月がかかります。
でもこうして「水害記録集」を届けてくださるまでになり、嬉しく感じました。※画像をクリックすると拡大出来ます
J.S. Foundation代表 佐藤 佐江子
P.S. 今回、長い期間協力体制をとる国連UNHCR協会の中村恵さんからのお手紙も紹介いたします。
J.S.Foundationを通してご支援いただいている皆様へ
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、1951年に活動を開始した国連の難民支援機関です。
世界各地で、故郷を追われた難民や国内避難民の人々を援助しています。
その活動は、各国政府からの自主的拠出金と民間からのご寄付によってまかなわれています。
NPO法人国連UNHCR協会は、2000年10月に日本におけるUNHCRの公式支援窓口として設立され、今年で10周年を迎えました。
J.S.Foundationとのお付き合いは長く、アフガニスタン支援緊急アピールに応じてくださった2001年10月以来これまでに国連UNHCR協会を通じて、UNHCRの難民援助活動を継続的にご支援くださっています。
長年にわたる皆様からの温かいご支援に心から感謝申し上げます。
J.S.Foundationは、これまでにUNHCRが呼びかけた様々な緊急支援アピールに応え、2001年アフガニスタンの帰還民、2004-05年チャドのスーダン難民、2008年ミャンマーのサイクロン被災者、2009年パキスタンの国内避難民、2010年ハイチ地震被災者に対するUNHCRの緊急支援事業を支えてくださいました。
一方、ネパールのブータン難民に対しては、息の長いご支援を続けてくださっています。
ネパールでは、90年代初頭に民族対立のためにブータンを逃れてきたネパール系のブータン難民が、7ヶ所のキャンプで暮らしています。
J.S.Foundationは、2003-04年に教育事業を、2006-07年には太陽光発電による外灯設備をご支援くださいました。
このご支援は、その後すべてのキャンプに太陽光発電による街灯が設置される呼び水となりました。
2008年3月には、難民キャンプのひとつで火災が発生し、竹などで建てられた家屋の9割が焼失、8,000~10,000人が住む場所を失いましたが、J.S.Foundationはすぐに住宅再建と食料の配給に必要な資金の一部をご支援くださいました。
2009年4月には、J.S.Foundationのアンジェラさんが当協会スタッフと共に現地を訪問し、火災からの復興の様子やご支援によって設置された街灯が役立っている状況を視察され、12月に、一部の街灯の修理に必要な資金をご支援いただきました。
現在もブータンに帰る目処は立たない中、2008年の3月から本格的な第三国への移住がはじまっています。
数年前、浜田省吾さんのコンサート会場での募金活動に参加し、募金にご協力くださる皆さんと直に接する機会を頂きました。
その時、一人ひとりの温かい心が積み重なってJ.S.Foundationに結晶し、私どもの活動も支えていただいていると強く感じました。
これからも、皆様と共に力を合わせながら活動して行きたい思っております。国連UNHCR協会 事業部シニアマネジャー 中村 恵
(注)組織名称は、日本国連HCR協会から日本UNHCR協会へ、そして2009年4月に国連UNHCR協会に変わりました。