J.S.FOUNDATION

活動報告

2008.09.03 UP

ご無沙汰しておりますが皆様お元気のことと思います。
私は夏の休暇を利用して、ラオスの山間部などを訪れてきました。
そこは、それはそれは不思議な時間空間で、朝靄の中から現れた托鉢の業に励む大勢の修行僧の行列、そして早朝にもかかわらず両手をあわせ喜捨をする村人。
少数民族への弾圧があるのが嘘のような優しげな村でした。

8月31日
アフガンで殺害された「ペシャワール会」の伊藤和也さんのお別れの会に行ってきました。
突然うそみたいに逝ってしまった伊藤さんを見送るご両親、お仲間、関係者各位の心中を察すると言葉もありません。
私は「ペシャワール会」から頂く会報で、彼のアフガンにおける活動報告を読み、頑張っているなと共感をした記憶があります。
ケシ栽培から農作物への転換。そのやせた土地に適する苗の品質改良。
汗を流し身を粉にした成果の緑の畑。菜の花畑で遊ぶこどもたちの笑顔。
そして「子供が食べ物に不自由しないように」と結ぶ文章。

人道援助とは?
生き方の一つ/考え方の一つ。または人間と未来を信頼すること。支え、支えられる「人」という字。
いろいろ解釈の仕方があるのでしょうが、このような事件が起こると考えさせられます。

NGOの人達が必要とされるのはリスクの高い場所です。
危険はつきまといます。危険な場所でも現地に行かずして、現地で役立つことは出来ません。
その図式は明々白々です。

人間の義務と、どんなに私が反対しても紛争地に赴き、志半ばで逝ってしまった女の子の笑顔と伊藤和也さんの笑顔は清々しく同士のような感じをうけました。

中村哲さんの「現地の人は恨まない」、この言葉の意味を察して願わくばひるむことなくNGOの各位には人道支援にこれからも力を尽くしてほしいと思います。

J.S Foundationはみなさまからの温かいご支援と亡くなられた伊藤和也さんのようなNGOに携わる沢山の人達の理念と情熱に支えられて10年を迎えます。

◀︎ BACK