J.S.FOUNDATION

活動報告

1999.10.12 UP

9月21日の未明に台湾を襲った大地震に対して、J.S.基金はAMDAへ緊急医療援助の初動費用の内70万円を、9月22日に寄付した事を報告します。
大きな被害をもたらした大地震によって、被災された方々の事を思うと、心が痛みます。
J.S.Foundationへ寄付してくれたみなさんの想いが、一人でも多くの被災者の心の支えになり、勇気づける事ができるよう願っています。
J.S.基金が立ち上がって、8ヶ月を迎えようとしています。
この8ヶ月の間にも、コソボ、トルコ、台湾と、悲しい出来事が続きました。
個人的には、トルコと台湾の大地震は、神戸での震災の記憶と重なり、すぐにでも現地へ飛んで行きたいと思いました。
残念な事に、自由になる時間を見つける事が出来ず、現地へは行けませんでしたが、J.S.基金を通して支援できた事は、とても嬉しく思っています。
そんなおり、J.S.基金宛に FAX が届きました。
その人は「募金だけで無く、労働や技術や物品をも提供できないか」と模索していました。
また、それらを思い通りにできない事への挫折感や憤りも、そのFAX から読み取れました。
今、J.S.基金では「募金」という形でみなさんの善意を預かっていますが、私達は「募金」がすべてだとは思っていません。
いろいろな形があっていいと思います。
宮沢賢治の詩の中に「ヒデリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツハオロオロアルキ」という行があります。私が現地へ行っても、ただおろおろしている事ばかりだと思います。
それでも、誰かの手を握り、悲しみや、微笑みや、勇気を分かち合えたら、自分自身にとって嬉しい事です。
ボランティアの意味さえわからない私ですが、その答えを探している行動が、いつか、私達にボランティアの意味を教えてくれると信じています。

◀︎ BACK