J.S.FOUNDATION

活動報告

2008.05.15 UP

「緊急報告続報」

ミャンマー連邦への大型サイクロン直撃に続き、12日には中国・四川大地震が発生しました。
14日現在、ミャンマーでは亡くなった方は3万8千人、行方不明者は2万7千人、また四川省で亡くなった方は1万4千人、生き埋めになっている方は2万5千人を超えていると報道されています。
自然の力の前には人間は本当に弱い存在であることを思い知らされる一方、ことミャンマーにおいては人災が被害を拡大させたこと、更に今後も拡大させる可能性が極めて高いのは疑いようがありません。
J.S.Foundation事務局のメンバーが入手したタイの新聞では、川に浮かんだ多くの遺体が掲載され、想像を絶する悲惨な状況がミャンマーで発生していることが伺い知れます。
政治について言及するつもりはありません。
しかし、国民の命よりも政権のメンツに重きを置く姿勢は、人道に対する罪だと考えられます。
海外の援助関係者の入国を殆ど拒み、被災地入りを認めた例は更に少ないのが実情です。
救援物資は軍部による横流しが横行し、それを必要とする被災した方々に届かないことが多々あるとも聞きます。
また、国民が塗炭の苦しみにあえぐ最中、軍政の新憲法の是非を問う国民投票を強行したことは許される行為とは到底思えません。
現に生死の境にある人々を救うべく、国連機関の介入といった外部からの圧力が必要ではないでしょうか。

さて、続報です。
J.S.Foundationは、UNHCRへの1,000,000円(5/7付)の拠出に続き、ミャンマーを中心に活動している国際医療奉仕団ジャパンハート(http://www.japanheart.org/)に1,000,000円(5/12付)の拠出をさせていただきました。
数年前J.S.Foundation事務局メンバーが現地を訪問した際、ジャパンハート代表でいらっしゃる吉岡医師にお会いし、お話をうかがったことから今回の支援が実現しました。
また、現地での医療活動が可能となった旨の報告を受け、AMDAに対しても1,000,000円(5/14付)の拠出をさせていただきました。
今後も被災地での救援活動のために、継続して支援をしていきたいと考えています。

また、中国では小学校や病院、比較的奥地の貧しい地域中心での建物倒壊被害が発生しています。
被害に遭われた方々の多くに子供を含む社会的弱者が含まれています。
ニュース番組で報道された、子供の亡骸を前に泣くことも忘れ放心状態でたたずむ肉親の姿が忘れられません。
本日、中国政府が日本政府の震災救援隊受入表明をしたばかりであり、今のところ他国の人的支援の受け入れに中国は同意していません。
発生直後の混乱から客観的に判断できる整理された情報が少ない状況にありますが、中国に関しても協力団体からの情報を入手し、効果的な支援を適宜実施していくつもりです。
都度報告させていただきます。

J.S.Foundation事務局

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