J.S.FOUNDATION

活動報告

2008.05.12 UP

「緊急報告」

5月2日の夜から3日にかけてミャンマー連邦の中・南部に大型のサイクロンが直撃しました。
ナーギス(Nargis)と名付けられたこの大型サイクロンによる被害は、日が進むにつれて拡大しています。
8日に行われた国連による記者会見では、被災者の数は150万人以上に上るとも言われてます。

この緊急の事態に対して、国際救援機関やNGO、
アメリカをはじめとした諸外国は、早々と救援隊を組織し、人道支援活動を行おうとしました。
しかし、ミャンマーの軍事政権は「金と物資だけ」は受け取るが、彼ら災害救助隊や報道陣の入国を認めませんでした。
私には軍事政権の意図は分かりませんが、人道支援は「資金、物資、人材」が揃ってこそ成果があげられるものです。
どんな理由があろうとも、人の命以上に大切のものはありません。
一刻も早いビザの発行をただただ願うばかりです。

J.S. Foundationは、国連の合同緊急対応チームの一員として、テントや衣服、食糧の救援を行うシェルター部門を受け持つUNCHR(国連難民高等弁務官事務所)に、5月7日付けで1,000,000円を拠出いたしました。
UNCHRはミャンマーではヤンゴンを中心に70名の職員が活動しています。
また、医療支援に対しては、AMDAの本部と連絡を密に取り合っております。
出来るだけ早い医療支援を行いたいと思っております。決まり次第、ご報告いたします。

私はミャンマーのヤンゴンやその近郊を訪れたことがあります。
軍事優先の軍事政府のため、国民の生活は厳しく、インフラも整っておりません。
しかし、国民は皆、穏やかで、僧侶への信頼も厚く、他者への思いやりも高い、優しい人たちでした。
一刻も早く彼らに、あの時私が心打たれた満面の笑みが戻ることを切望してなりません。

J.S.Foundation代表
佐藤 佐江子

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