- 2006.03.03 UP
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こんにちは、皆様お元気の事と思います。
三寒四温の言葉通り春が一歩一歩近づいて来て、花粉情報も出る様になりました。
J.S.Foundationは2月17日、フィリピン・レイテ島で起きた地滑り災害に対し、医薬品等の購入費用として¥1,000,000-を AMDAへ支援致しました。(2月20日)
さて、現在協力関係にある団体の内AMDA、UNHCR、ピースウインズ・ジャパン、より皆様へ直接ご報告の機会をもうけさせて頂きました。
より現場の雰囲気が伝わると思ったからです。
是非、一読して頂ければ幸いです。J.S.Foundation
ヒマラヤの国でたくさんの女性たちの笑顔が見られます!
皆様からいただきました多大なご支援に厚く御礼申し上げます。
ヒマラヤ山脈で有名なネパールの農村に暮らす女性の多くは、過去に学校に通うことができず、字の読み書きができなかったり、また、適切な保健衛生の知識に乏しかったりして、辛い一面を背負っています。
例えば、手洗いや水の煮沸消毒を実践しなかったり、汚れた手で調理をしたりすることが当たり前になり、生水をそのまま飲むことにより、自分たちや子どもたちが下痢にかかりやすくなったりします。
ネパールでは12人に1人の子どもが5才の誕生日を迎えることなく命を落としています。
また、女性は10人に2人くらいしか文字の読み書きができず、多くのお母さんが衛生の必要性、下痢の予防法・対処などについて書かれたパンフレットなどを読むことができません。
このような状況を改善する支援をしたいと、私たちは2000年からネパール西部、インドとの国境に近い地域の農村の女性たちを対象とした保健衛生啓発活動、識字教育を行っています。
生徒となった人たちからは、「手を洗うことの大切さが分かり、水を沸騰させて飲むようになったわ」とか、「保健衛生についてのパンフレットを読めるようになったし、手紙の読み書きもできるようになって、とてもうれしい」という声を聞いています。
本当に小さなことかもしれませんが、1人でも多くの女性が笑顔で、幸せに生きていけるためのお手伝いができればと思っています。
今後とも、温かいご支援を賜れますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。特定非営利活動法人アムダ
中嶋 秀昭J.S. Foundation を通してご支援いただいている皆様へ
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)をご存知ですか?
1951年に活動を開始した難民支援を任務とする国連の人道支援機関です。
世界各地で故郷を追われ、母国では安心して暮らすことのできない難民の人々を保護する役割を担っています。
その活動は、各国政府からの自主的拠出金と民間からのご寄附でまかなわれています。
2000年10月には、民間からの募金窓口として、日本UNHCR協会が設立されました。
J.S. Foundationは、2001年10月、アフガン緊急アピールに応えて200万円をご寄附くださったことを羽切に、
これまでに16,262,182円をUNHCRの難民援助活動にご寄附くださいました。皆様からのご支援に心から御礼申し上げます。
この機会に、これまでにご支援いただいた各地の状況をご報告させていただきます。
■ アフガニスタン
アフガニスタンでは、2002年にUNHCR主導の帰還計画が始まって以来、パキスタンやイラン等から帰国した難民は420万人を超えました。
UNHCR は、アフガニスタン国内ではおもに住宅再建を担い、2006年末まで、アフガン難民帰還を支援する予定です。
■ スーダン
2004年2月、スーダンのダルフール地方からチャドへの難民流出するという緊急事態に対処するための募金アピールに応えて100万円を、2004年9月にはさらに200万円の追加ご寄附をいただきました。
ダルフール地方では180万人以上が避難民となり、チャドの難民キャンプ12ヶ所に約20万人が暮らしています。
治安の確保、水の確保など、きわめて厳しい状況の中で、援助活動は続いています。
一方、スーダン南部では、21年間の内戦に終止符が打たれ、2005年1月に和平協定が調印されました。
UNHCRは、難民の帰還に向けて準備を進めています。地元コミュニティーの強化として、壊れた井戸を修理する場合に、コミュニティーによる維持・管理ができるような技術指導も合わせて実施しています。
井戸があれば、女子が遠くまで水を汲みに行く必要がなくなり、女子も学校に通わせてもらえるようになります。
このように、水支援が教育支援につながっているのです。J.S. Foundationは2005年8月、水事業を支援するために300万円ご寄附くださいました。
学校に行けるか否かは、難民キャンプからスーダンに帰還するかどうかを決める上でも大切な判断基準となっているようです。
■ ネパール
ネパールには、90年代初頭に民族対立のためにブータンを逃れてきたとネパール系のブータンからの難民10万5千人が、7ヶ所のキャンプで暮らしています。
J.S. Foundationからは、2003年300万円、2004年に200万円を子どもたちの教育支援にご寄附いただきました。
長い難民キャンプ生活の中で将来の当てのない人々はフラストレーションを募らせてしまいがちです。
難民状況にある子どもたちにとって教育は、心の安定剤となっているのです。
解決の目途のたたない状況の中、本年1月から2年間の予定で、ネパール南東部にあるダマック(Damak)事務所長として根本かおるさんという日本人スタッフが現地に赴任しました。
根本さんからの第一報は次のような内容でした。
「UNHCRは残念ながら現在財政危機に直面しており、今年の事業計画も了承された水準の80%に切り詰めざるを得なくなっています。もともとかなり切り詰めていた難民への支援をさらに削減しなければならないという厳しい時期に赴任した結果、難民たちとの対話集会も針のむしろです。」
「女手ひとつで家族を支えているケースや、老夫婦、障害者を抱えた家族など、援助物資の削減が大きく影響する層もあり、こういう人たちに対しては、非常に申し訳なく思ってしまいます。5ー10万円という非常に小さな額で測り知れない効果がある支援が実施できるのですが、緊縮財政のためにそれができなくなっています。」
今年は、根本さんを通じて具体的な現地の状況をお知らせできると思います。
ぜひ、皆さんもネパールにブータン難民がいることにご関心を持ち、少しでも支援の手を差し伸べていただければ幸いです。日本UNHCR協会(ホームページ www.japanforunhcr.org)
事業部シニア・マネジャー
中村 恵皆さま、こんにちは、
私たちは国際支援のNGO、ピース ウィンズ・ジャパン(PWJ)です。
本日はJ.S.Foundation さまからのご支援金で、アフガニスタン北部、サリプル州サリプルで実施している女性センター事業の第一期完了のご報告を申し上げます。長年の紛争と旱魃により、荒廃を極めているアフガニスタン。
2001年の空爆時には、世界の注目を一身に集めたこの国ですが、国際社会の関心が薄れつつあるなか、多くの人びとは未だ困窮から抜け出せず、復旧への道のりは長く険しいものがあります。なかでもこの国の女性たちはひときわ困難な生活を背負っています。紛争で夫や父親を失った大勢の女性たち。
家族を支えるにも女性の外出は著しく制限され、仕事を見つけるのは容易ではありません。
しかも女性の教育が制限されていたので、識字率はとりわけ低く自立を妨げています。そこでPWJは、2005年、J.S.Foundationさまのご支援を得て、サリプルに女性センターを設立し、貧困層の女性を対象に、収入を得るのに必要な技術習得のための研修を行っています。
研修内容はカーペット・ラグの製作、裁縫、刺繍の技術指導。同時に識字授業も実施しています。
これらの分野でのトレーナーを雇用し、ミシンなど必要機材を購入し、4ヶ月間にわたり週三回の指導を行ったほか、習得した技術を用いて実習できるように資材を提供し、女性たちが収入を得られる道を拓くことを目指してきました。
2006年1月に終了した第一期では41名*が研修に参加、34名が完了しました。
(*当初、第一期は80名の研修生を予定していましたが、現地の都合により、J.S.Foundation代表の佐藤さまのご了解を得て、41名でのスタートとなりました。)現在、女性センターでは、J.S.Foundationさまの継続支援を得て、引き続き第二期を開始し、80名の生徒が研修に参加しています。
このようなソフト支援は地道な継続が必要です。現場のニーズに立脚したきめ細かい支援こそ、NGOの得意分野でもあるというJ.S.Foundationさまのご理解のもと、9月以降の第三期もご支援継続のお願いを提案する予定です。さて、第一期の研修生たちからの感謝の言葉と、研修の様子を写した写真が届いています。ここにいくつかご紹介いたします。
「女性は収入を得ることによって、家計を助け、家族から尊敬されます。裁縫を身につけたら、近所の人から注文をとって裁縫で収入を得たいと思っています。」
ノリア(25歳。5年間難民としてパキスタンで生活。2002年に帰国。)「家族が行かせてくれなかったことと、タリバン時代に女の子が学校に行くことを禁止されていたことから学校に行ったことがありません。友達が学校に行って良い将来を手に入れることを考えると羨ましかった。読み書きができることは人格を形成する上でも大事だと思うし、良い収入を得るのに必要です。」ナヒダー(18歳)
女性センター事業は、サリプルの女性たちに大きな希望を与えています。これもひとえに、J.S.Foundationさま、そしてJ.S.Foundationさまを通じてご支援をお寄せくださった多くの皆さまのおかげです。
ご支援ありがとうございます。
これからもアフガニスタンの女性たちにご支援の手を差し伸べてくださいますようお願い申し上げます。特定非営利活動法人ピース ウィンズ・ジャパン アフガニスタンチーム一同
http://www.peace-winds.org